おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

シュトーレン(料理編)

12月1日には作って、4週間かけてちょっとずつ食べてクリスマス迎えよう。

 

なんてかなり前から計画していたのに、ダラダラ過ごして普通に予定を過ぎてしまった。

 

 

ということで昨日の雑談編に続き今日が本編の料理編。

 

シュトーレン(雑談&準備編) - おやつをつくるやつ

 

レシピはこちら。

cookpad.com

 

シュトーレンイースト発酵させる生地「中だね」と、バターや卵などの風味づけのため?の「本生地」を分けて作る。

 

一日で全部やってもいいんだが、中だねは一晩寝かせる「じっくり発酵」を採用した。これは普段(本で)お世話になっている高橋雅子さんのやり方。高橋雅子さんの本は、カンパーニュベーグルしか見たことがなく、シュトーレンがあるかは不明だが、じっくり発酵は何にでも応用できると思う。イーストが少な目でもしっかりふくらむので、イーストの香りが邪魔しなくていい。

 

ということで前日の夜に中だねを仕込む。

材料を混ぜる。水分が多いので通常のパン生地よりゆるめの仕上がり。

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30℃で30分発酵させて

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野菜室で一晩寝かせる。

 

朝。

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生地がさらにゆるんだ。

本生地づくりに入る前にまずはマジパンを作る。シュトーレンの真ん中に入っているアーモンドと砂糖を混ぜたもの。このマジパン、実感として店で売っているシュトーレンには入っていないことが多い気がする。入っていなくても十分おいしいのだが、ちょっとでも本場に近づけるべく入れてみる。

 

マジパンといえばケーキの上に乗っている砂糖菓子の細工しか知らなかった。シュトーレンにも入れるということで「あの砂糖の塊が入るの?」と最初は抵抗があったのだが、シュトーレンのは砂糖菓子とは異なる。(このレシピによると)材料はアーモンドプードルに卵白、砂糖。甘いには違いないが、アーモンドたっぷりで風味もあっておいしい。食感はもなかに入っているあんこががもっとざらざらしたような感じ。

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 マジパン

 

そうそう。いつもならアーモンドプードルもシナモンもおろし金で作るところだが、今回は使用する量が多く、やってられないので店で買った。

 

過去記事: いつもはおろし金で作る件 いろいろナッツのフロランタン - おやつをつくるやつ

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おなじみ冨澤商店さんで購入

 

やっと本生地づくり。

バターに砂糖をすりまぜたら卵を加えて――と、材料・工程ともにおおよそ一般的なパウンドケーキと同じ。最近は菜種油ばっかり使っていたので、バターを混ぜる感覚が久しぶりで新鮮。

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ふわふわ

 

スパイスはオールスパイスと今回買ったシナモン、あと家にあったカルダモンとコリアンダーも混ぜた。本格カレーもたまに作るのでスパイスは何種類かある。クミンは香りからして入れちゃだめだなと思ってやめといた。

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 ターメリックもダメですよね?

 

粉類を入れて混ぜたら、中だねをちぎって入れて木しゃもじ(スケッパーの代わり)でまぜる。

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なにぶん水分が少な目の生地を混ぜ合わせるので、かなり重労働だった

 

最後にナッツとドライフルーツを混ぜる。

このために用意したドライフルーツは、レーズン、いちじく、バナナ。…バナナ? と思ったそこのあなた。そう、干しバナナです。製菓材料では売っていないのだが、父が好きなので町の果物屋で購入している。バナナってシュトーレンぽくないのだが、せっかくなので入れてみた。

 一か月以上前からラム酒に付けていたので芯までしっかり柔らかくなっている。つまみ食いしたら軽い頭痛がした。朝から食べるものではない。

必要量はラム酒に漬ける前の時点で400㌘。余裕で足りるだろうとタカをくくっていたら、全然足りなかった。そう今更気づいたのだが、シュトーレンはドライフルーツの量がめちゃくちゃ多いのだ。

もう1回作ることを考えて、ちょっと節約。ラム酒漬けの状態で350㌘を使用することにした(これが後で後悔することになる)。

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 ザルにあけると、家じゅうがラム酒のいい香りに包まれた

 

ナッツはクルミとアーモンド。アーモンドはスライスとあったので、こちらは自家製スライスにした。

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 手作りアーモンドスライス

 

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生地に混ぜ込む。ボウルいっぱいで何が何だか分からない

 

生地を4等分して休ませたあと、伸ばしてマジパンを挟んで成形する。

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 真ん中の棒がマジパン

 

型に入れなくてもいいんだけど、別のレシピでパン型に入れていたのでそれを真似してみた。

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30℃で二次発酵させてオーブンで約40分

 

焼きたてアツアツにとかしバターをハケで塗りたくる。最後に砂糖を振ったらとりあえず完成。

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本当は粉砂糖をかけまくるんだけど、家で食べる分はそんなに甘くしなくてもいいかなと思って、何もせず。

 

2、3日ほど寝かせたいところだが、我慢できずに切ったら…

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形は満足だが、ドライフルーツが少ない。がーん

レシピより量を減らしたのは事実だが、さすがにここまでスカスカな訳はないと思うのだ。混ぜ方が偏っていたんだろうか。ちょっとショック。

味に影響なければいいかなとも思ったんだけど、食べてみてもやっぱ物足りない。こんなに頑張ったのにこれじゃ悲しい。ドライフルーツはけちってはいけないのだ。一つ学んだ。

 

ちょうど友人から届いた某ケーキ屋のシュトーレンがあったので比較してみた。

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はい雲泥の差。

生地は私のやつもまあまあおいしかったけど、やっぱりドライフルーツは大事。シュトーレンの要です。ドイツではフルーツが60㌫以上とか言ってたくらいですもの。

 

他の3本はちゃんと入ってるといいけど。(プレゼントした皆様、物足りなかったらすみません)

 

もう1回分作るつもりだったが、残りのラム酒漬けドライフルーツ少ないから悩み中。
そしたら母が「クリスマス以外も作ってよ」などと言う。それはさあ…アカンことはないけどちょっと違うやん…