ほうじ茶から手作りした。
先週、怒涛のようにお菓子作りをしていたせいか、今週はやる気が出ない。体も糖分を欲していない。でも何か作るか~と本をパラパラ見て初挑戦のほうじ茶クッキーに決めた。
ほうじ茶は常備していないのだが、緑茶から作れるということを最近ひょんなことから知った。適当にレシピを検索する。
www.oomorien.co.jpやったるで!
我が家は揃ってお茶好きなので、母御用達の店でいつも買っている粉茶がある。粉茶とは粉末状のお茶の事ではなく「煎茶を作る過程で出た粉状の切れ端を集めたもの」らしい。
粉茶 - Wikipedia
「いわば煎茶の残り滓であるため安価だが、茶葉の質そのものは煎茶に劣るものではないため、価格の割りに良い味のものが多いとされている」とあり、実際おいしい。粒が細かいのでかなり濃い目に出る。
粉茶を使ってほうじ茶作り。
熱したフライパンに粉茶を入れて、火を止めて蓋をして2分半待つ。
最後に1分強火で炒る、とあったが色が変わらず不安だったので2~3分。
左・ビフォー(粉茶) 右・アフター(ほうじ茶)
最後に強火にすると、煙とともに香ばしい匂いが立ってきた。よく行くお茶屋さんの匂いと同じだ。お香替わりにしたいくらいいい匂いでうっとり。
お茶を入れてみる。
同じく左・ビフォー(粉茶) 右・アフター(ほうじ茶)
左はすでに何回か入れた後のものなので、これでもかなり薄い(一回目に入れたら深緑になる)。右の炒った後のほうじ茶は一回目なので濃い。ついでに茶葉が細かすぎて網をくぐりぬけて湯のみの底にたまった。
飲んだらしっかりほうじ茶。元が粉茶なので普通のより濃くて私好み。
続いてクッキー作り。
粉とアーモンドプードル、砂糖、塩、できたてのほうじ茶を入れて混ぜ、菜種油と水を入れて混ぜる。
生地は菜種油の量が多く、水は少な目。
油分の率が高いクッキーはホロホロと口の中でくだけるのが特徴で、過去記事で言うと「ちんすこう」に近い。
マグ塩ちんすこう - おやつをつくるやつ
菜種油のレシピは生地がまとまりにくいため水を入れていると思われるが、バターやラードを使った場合は水分ゼロで作る。ケーキ屋さんでも見かけるクッキー「スノーボール」がそれ。
クックパッドにもレシピがたくさんあった。
cookpad.com
簡単でおいしい。私はクルミ入りが好み
ちょうどこないだ見た「グレーテルのかまど」(お菓子作り番組)でやっていた「ポルボロン」も同じ系統。
www.nhk.or.jp今回のエピソードは小さな村の心温まる話でほっこりした
ホロホロの口どけが魅力のこのクッキーの難点は成形だ。生地が崩れやすく、前回のちんすこうでも苦戦した。(「グレーテルのかまど」でも、本場スペインの村人たちは手で成形していたが、スタジオのグレーテルは「手でやるなんて百年早い」みたいなことを言われて型抜きしていた)
今回も麺棒で1㌢くらいに伸ばして切ったが、前回同様、天板に移そうとしたらヒビが入ったり割れたりしてしまった。
真ん中の方はかろうじて四角
30分弱焼いたら出来上がり。
レシピでは最後にきび砂糖をまぶすのだが、うちではそのまま
菜種油を使っているためか、バターやラードのスノーボールよりは固くて、ホロホロよりザクザクという表現が近い。
ほうじ茶は知らずに食べると紅茶のようにも感じる。濃くて香ばしいお茶の香りはクッキーに練り込んでも健在で、アーモンド―プードルとの相性もいい。今回は四角だが、丸く成形してきび砂糖や和三盆などをかけたら、和風スノーボールができそう。
来客時のお茶うけにもってこいの品のあるお菓子。