おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

これまでの振り返りと今後のこと

このブログも開始から間もなく5年で記事は150ちょっと。考え方や興味の矛先も変わってきたので、いまの考え方などを書いてみる。

 

 

 

 

過去の自己紹介はこちら。

t-syun.hatenadiary.jp

 

 

5年前はなかしましほさんの本に出会ったばかりのころ。オイルで作るお菓子の手軽さとおいしさに魅了されて、とにかく作りまくった。

 

 

パンづくりもはじめ、普通のイーストではなく、天然由来の白神こだま酵母を知り、その流れで酵母から起こすことができるというのを知った。同時期に偶然にも、古本屋で見つけて手に取ったのが林弘子さんのお菓子の本。林弘子さんは粉から酵母を起こしたパン作りが有名だが、発酵全般について造詣が深い。文章もお上手でユーモアのある方なのだろうと思う。わたしが知る少しまえに亡くなったことを知り、すごく残念だった。この人は世界に出るレベルの人だったはず、と個人的には思ってる。そのくらいすごい人。最近、本を何冊か買ったのでその話もまたいずれ。

 

 

天然酵母ぶたまん

好物のぶたまん(鳥まん)はわたしの研究テーマのひとつ

 

 

仕事が忙しくなったのでしばらくお菓子づくりから離れ、また時間ができたのでぼちぼち再開。オイル系お菓子に少し飽きてきたころ、ちょうど1年ほど前にカヌレ型を買うと、カヌレづくりに夢中になりしつこく記事を書いてきた。(今日もつくった)

 

 

カヌレ以外のお菓子では、頂き物を工夫するのに注力した。特に去年はやたら色んな方面から庭や畑で採れたという果物をもらって、その量が半端じゃないのでかなり知恵を絞った。

 

とくにスダチは、魚にかけ、ケーキやクッキーにタルト、ピールやマーマレード、酒や酢、化粧品やお茶、入浴剤にし、掃除にも使った。トコトンやったら捨てたのはヘタだけ。そのヘタも畑の肥やしにしたので、ゴミとして捨てたものはゼロ。やり切った感がすごかった。

 

すだちシュークリーム



 

それとまた平行して、発酵食品の興味も広がってきた。生まれた時から母の手作り味噌が当たり前すぎて逆に興味がなかったのだが、2年ほど前に初めて手伝って「なんて簡単なんだ」と驚いた。

 

偶然、新聞の中で見つけた豆板醤の作り方を見ると、普通の味噌づくりとほぼ一緒だったので作ってみた。そしたらウマイ! 買うのが当たり前だったものが、こんな簡単に、しかもおいしくできることに目からうろこがボロボロ落ちた。なんでも自分でできるんじゃん、と気づいた瞬間だった。

 

うちのソラマメで作った豆板醤

 

 

発信内容としては途中からインスタを始めたので、写真練習のモチベーションとしてそっちに注力していた。文章もライトで短め。このブログとはかなりテイストが違う。でもまたそれも飽きてきた。

 

 

こんな感じでお菓子づくりについてこのブログとインスタを中心に発信してきたけど、お菓子に特化すると書きたいことがなくなってきた。相変わらず作っているけど、ネタがなくなってきたし、あったとしても書きたい欲が低下気味。

 

 

興味の対象の幅が広いので、お菓子単独で書くことがキツくなってきた。もともとお菓子づくりを含めて、自分にかかわるすべてを網羅したいくらい好奇心旺盛。しかしそれを実践するのはさすがに不可能だから、優先順位をつけて生きてるだけだ。

 

 

学生時代、「人生100年を基準にしてるけど、人生千年だったらどういう生き方をしているだろう?」とよく考えた。そうすると物理に拒否反応があるわたしでも、相対性理論も理解できるくらいになってるんじゃないだろうか。大抵のことは習得できそうだし、自己完結できそうだな。でもそれも寂しい気がする。だとしたら人生100年程度がしあわせなのかなあ? など。

 

 

話がそれたけど、人生100年じゃできることも限られているわけです。だとすれば興味を持った順に試していくしかない。今はその第10位圏内に入ってて、更にブログに書けるくらいのめり込んでるのがお菓子づくりということ。

 

 

作ったそばからなくなるくらい、わたしのお菓子を食べてくれる人がいればまた違ったかもしれない。お菓子屋さんをやろうか考えたこともあったけど、今のところリアリティはない。そうなるとお菓子をつくったところで消費量もごく少量。よって、他の事柄にリソースを割くのは自然な流れといえる。

 

 

 

具体的になにをしているのかというと、普通の料理もそうだし(昨日、生まれて初めてエビチリつくった)、編み物や裁縫、ナチュラルクリーニングもやっている。まだやってないけどDIYにも興味がある。

 

お菓子ふくめて、衣食住という生活にすべてつながっている。昨冬に初めて編んだカーディガンの出来栄えが想像以上に良くて、「これもできるんじゃん」とまた目からウロコが落ちる経験もした。

 

 
 
 
 
 
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わかった。世の中のものはすべて作れる。実際にやるかどうかってのは、興味の有無だけで決まる。やろうと思えばなんでもできるはず。

 

 

この確信を日に日に強め、興味を持ったらなんでも手を出して、気づいたらいわゆる「ていねいな暮らし」っていうのをやってる。

 

 

資本主義が限界を迎えた現代、昔当たり前だったことが見直されるのは必然的。こういうのに興味を持つわたしみたいな人種が多発してるのも、大きな流れのひとつなのだろう。大河だ、大河。

 

 

一方で、ていねいな暮らしとは対極にあるゲームも好き。物語性のあるゲームが好きなので、実況を聞いたり最近は自分でも作れないか試行錯誤中だ。考え事をしているときはシンプルなオンラインゲームで対戦するのが日常。そっち系のオンライン型対戦ゲームに集中したときは、複数のゲームで無課金で全国10位以内になったこともある。課金すれば簡単だが、無課金でも方法次第で1位になれることが分かった。時間がかかるのでやるつもりはないけど。

 

 

 

ていねいな暮らしとゲーム──共通点がないようで、創造性の発揮という点ではわたしの中ではいっしょ。

 

 

 

すべてのことについて分け隔てなく書けたらいいのだけど、分野によって深さが違うので、全部違うブログやサイトを使い、マイブームが終わると全部消すか放置してきた。しかしここにきて、自分の一面をバラバラに置き去りしていくことにいいかげん疲れてきたし違和感も大きくなってきている。書いているジャンルが違っていても、根底にある考えはすべて同じなのだから一回ごとに終わらせなくていいんじゃないか。

 

 

 

だからって、お菓子とゲームを並列に書くのも抵抗があるので、ここではお菓子を中心に衣食住のことを書いて、はてぶ内の別のブログで別のことを書いていこうかな~など考えている。

 

 

閲覧数が少ないわたしのブログの中で、圧倒的に伸びているのは「アルコールの考察」っていう、お菓子に含まれるアルコール度数について書いた記事……単に度数を計算しただけなんだけども。次いで読まれているのはカヌレ研究の記事。

 

 

検索に引っかかるのはこういう具体的な数字とか検証系なんだろうな。数字好きの分析オタクなので得意ではあるが、ただのマニアックな数字遊びであって、本質的なことじゃないと思ってる。検証内容もツッコミどころは満載だったりするんだけどね。

ほんとはみんなに読まれない記事ほど自分の中では気に入ってる。

 

 

ま、細かいことは気にせず自分の興味の赴くがままにこれからも書いていこう。

 

 

 

ブログタイトルの「おやつをつくるやつ」も適当に韻を踏んでみたけど音が悪いので変えようかな。

 

 

ABOUTページもこっちに差し替えておきます。

 

 

いろいろ作ってきました

 

 

 

 

おまけ・わたしのこと

 

お菓子と無縁の某メーカーの研究職、メディアの編集職などを経験してフリー転身。いまはほぼ無職。お菓子づくりは子どものころの趣味だが、高校~サラリーマン時代はやっておらず、いろいろとひと段落ついてから10数年ぶりに復活。過集中タイプで好奇心旺盛だが冷めたら終わるので何事も短期集中型。そんな中で、120%でやってないお菓子だけは作りづづけ、文章も書き続けている。いまは情熱を燃やす対象がなくてダラダラ過ごしがち。