毎日書くぞ、と意気込んで始めたが早くも息切れ気味。
今日は体調がすぐれないのでお菓子を作る気分にならなかった。
困った時の雑談ネタとして料理番組を書くことにしたが、好きな番組はこれがラストだったりする。ピンチ。
第１回 料理番組「ひとりでできるもん！」 - おやつをつくるやつ
第２回 料理番組「レイチェルのキッチンノート」 - おやつをつくるやつ
ときてこれまたＮＨＫ。
www4.nhk.or.jp
３つの中で一番好きな番組。
主役は童話「ヘンゼルとグレーテル」の末裔、１５代目ヘンゼルこと瀬戸康史さん。中性的でかわいい顔立ちが、スイーツ男子っぽくてはまり役。
どこかの町の片隅にひっそりと佇む古い家の青を基調としたキッチンが舞台。「光る石を辿れば見つかる不思議な家にヘンゼルとグレーテルの末裔が住んでいました。2人が作るお菓子をご賞味あれ―」みたいなキムラ緑子さんの素敵なナレーションと、オープニング映像が童話の世界感を表現していて、なにか楽しい事が始まりそうとわくわくさせてくれる。（作るのはヘンゼル１人だけどね）
キッチンの真ん中に調理台がドーンとあって、手前にかまどがついてる。古い雰囲気のかまどを見ると、魔女の宅急便のおばあさんの家を思い出す（分かるかな）。そのかまどがなんとおしゃべりする。声は冒頭に出たキムラ緑子さん。ヘンゼルに手順を教えたり、ちょっとしたアドバイスをする役目で、フリートークもする。
私が紹介するということはただの料理番組ではないわけで、
「様々な物語や実話にちなんだスイーツを、エピソードと共にそのレシピを紹介する」（by wiki）のだ。これが最大の魅力。
～番組の流れ～
ヘンゼルの姉グレーテルは外で働いているらしく、いつもキッチンの黒板にヘンゼルへのメモを書いている。
最近の放送だと「黄金ライス！ 」（11月19日放送「黄金のライスプティング」）、「タイムマシーンにお願い」（昔の歌のタイトル？ 11月５日放送「マドレーヌ」）。なんかキャッチコピーみたいな文言しか見当たらなかったが、昔はもうちょい「ひんやりデザートが食べたい」みたいな、ちゃんとしたメッセージだったような。
それを見たヘンゼルは「よーし姉ちゃんのために頑張るぞー」てな感じで腕を振るう。けなげな弟よ。
お菓子にまつわるエピソードをＶＴＲ紹介
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ヘンゼルのお菓子作り
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エピソードとは直接関係のない小ネタをＶＴＲ紹介
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お菓子の仕上げ
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完成したタイミングでインターホンが鳴ってグレーテル帰宅。ヘンゼルが玄関に走っていってドアを開け、グレーテル（カメラ）に向かって「姉ちゃんおかえり！○○でおいしい△△、できたよ！」みたいな決め台詞を言う（グレーテルは出演なし）。かわいい弟よ。
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エピソードのエピローグＶＴＲ
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ヘンゼル試食。かまどとおしゃべりしながら終了
実在した著名人にまつわるお菓子の話とかも多いが、私が好きなのは特に「物語」にまつわる方。本好きの心をくすぐるじゃないか。ヨーロッパの古い物語だと、さらにテンションが上がる。
「ムーミンママのパンケーキ 」「グリム童話のお菓子の家」「“不思議の国のアリス” のケーキ」――。物語の世界のお菓子が実際に作れるんだ！？わーお♥ みたいな。キュンキュンするわ。
（これはもう私の好みの問題なのだが、日本とかアジア系はあまり興味が沸かない。特に現代の”人”にまつわる話。ただし、「糸井重里さんのおはぎ」は例外。糸井さん好きだから。おはぎも作った）
次にヘンゼルとかまどの掛け合い。
ヘンゼルが「で、次どうするんだっけ」とか聞いてきたらかまどが「次はねー」とすぐに返事をする。もちろん台本はあるだろうけど、アドリブで会話しているかのような自然な感じ。キムラ緑子さんはきっとヘンゼル以上に料理の手順をしっかり確認しているのだろう。会話もうまく誘導するし、内容がほんとウィットに富んでいる。かまどは特に動くわけでもなくアニメーションとかもないので、声だけの出演なのだが、声の使い方も巧みで真面目なトーンから急にふざけた感じになったり。キムラ緑子さんのアドリブ力とか女優としての力量とかが垣間見える。（この番組でキムラ緑子さんを知り、ドラマ見てやっぱりいいなと改めて思った）
そんなかまどとヘンゼルの会話が微笑ましい。おっとりヘンゼルがたまに見せる純粋な驚きの反応とか天然ぽい発言とか、かまどの自由すぎるトーク（たまにヘンゼル置いてけぼり）がおもしろい。２人とも思わず吹き出す時とかもあって、役柄を演じているとはいえ、半分は素の雰囲気があって見ていてホッとする。
いつから始まったんだろうと思ったら、２０１１年スタートとのこと。なんともう８年もやっているとは。回数にして３６８回。１年の日数超えてるのか！ と驚いてよくよく見たら、再放送も含めての回数だった。ＨＰのレシピを数えてみたら今日までで２１１種類作っているらしい（間違いがなければ）。すごい。お菓子にまつわるエピソードがそれだけあると思うとうれしい。あとレシピに起こしてくれる先生方にも感謝。
詳しくは忘れたけど、たぶん当時のヘンゼルはお菓子作りなんてやったことがなくて、見ていて心配になるような手つきだったと記憶している。でも今や名実ともにスイーツ男子というか。上手になったねえ、としみじみ。こうなったらずっと続けてほしい。スイーツオヤジもいいんでないの。
そろそろクリスマス系かな。楽しみ。
