たまに無性にこってりした生クリームのお菓子が食べたくなる時がある。
それが今日。
いつもなら動物性油脂をほぼ使わないヘルシー系お菓子を作るところだが、生クリーム!という気分だったのでロールケーキに決定。生クリームは常備していないので、めんどくせーと思いつつスーパーに買いに走った。
植物性か動物性かで迷った結果、動物性の一番高いのを買った。せっかくだもんね。
今日のレシピはこちらから「スイスロール」
ネットにも載ってる
ほぼ日刊イトイ新聞 - なかしましほさんのちいさなレシピを1ダース。
スイスロールといえば、昔、ヤマザキのバタークリームのロールケーキをよく食べた。それ以外で聞いたことがなかったので、てっきりヤマザキの商品名だと思っていた。しかし、レシピ本で商品名を書くとは思えない。スイスロール=ロールケーキのことだったのか? 疑問に思って軽くググってみると、ロールケーキというのは和製英語で、英語ではスイスロールなんだとか。なかしましほさんは正しい名前を採用したということね。
ちなみにブログタイトルの「スイスイ」は間違っているのではない。
卵を使ったスポンジは泡が命。もたもたしていると泡がどんどん消えてしまうので、スイスイ作らなきゃいけない。だからスイスイロール。ちょっとした言葉遊びです。
てな訳で、スピード感あふれるお菓子作りをするために、今回は珍しく全ての材料を量ってちゃんと準備してから作り始めた。
卵2.5個(Lサイズ)と砂糖を入れたボウルを湯せんにかけながら、せっせと混ぜる。
スポンジケーキを作るための卵の泡立て方には2つある。黄身と白身を分けて泡立ててから一緒にする「別立て」と、全卵をそのまま泡立てる「共(とも)立て」。
何が違うのか?バッチリ検証してくれているサイトがあった。素晴らしい。
共立てと別立ての違い | cotta column
こちらを見る限り、共立ての方が仕上がりがいいらしい。
でも別立ての方が泡立ちやすいし、共立ては湯せんをしなければならず面倒なのもまた事実。温度調節もいるし。
とか言いながら、私の場合は特に何の疑問も持たずにレシピにある通りにやっていた。今回初めてこの事実を知ったので、今度からは気分で変えていこう。
今日は共立てをする。湯せんの説明については、大抵のレシピで「卵が人肌くらいに温まったら湯から外して―」なんて書いているが、そんなの分かるか、といつも思っていた(温度計使えばいいけど)。でも最近ひらめいた。タネを触ってみて、冷たいとも熱いとも感じなかったらそれは人肌ってことじゃないのかと。たぶんそうだ。
で、たいていのレシピには「泡だて器ですくって落ちたタネがリボン状に折り重なったらOK」と書いている。私は何回も作っているのでだいたい分かるが、これも初めて見る人にはよく分からんと思う。なんやリボン状って。海外からお菓子作りが伝わったときに、向こうの表現をそのまま使ったんじゃなかろうか。日本人がこんな表現する?(なかしましほさんの本では別の表現で書いていた)
これね、リボン状ってのは
ココアと粉を振るいながら入れる。
手早く混ぜないと泡が消えちゃう
急げ急げ
手頃なサイズの型がないので、天板に直接クッキングシートを敷いて、角をねじって高さを出した。
生地を焼いている間に生クリームを泡立てる。
氷水を当てながら泡立てた方が早いけど、けっこう寒いからそのままでも大丈夫。
ちゃちゃっと5分くらいで固くなる。
香りづけにまたドライフルーツ漬けのラム酒を入れちゃう。
そうこうしているうちに焼けた。
形はちょっといびつ。個性ということで。
巻きやすいように浅く包丁を入れてクリームを塗る。
で、私は巻く系のお菓子ではいつもすだれをつかう。
和と洋の融合
冷蔵庫でしばしお休みしたら完成。
端を切ってみたら…あんまりきれいな仕上がりではなかった。
実は巻く時にうまくできなくて、巻き込むというよりクリームを囲むような形―コンビニのロールケーキみたいになってしまった。コンビニのやつはケーキに切れ目がないからいいけど、家で作る場合は巻きこんでないと多分形がうまくできない。
やり直そうにもケーキが柔らかいしもうクリーム乗せちゃったしでどうにもならんので今回はこれで。※後で真ん中の方を切ったら、ちゃんとぐるぐる巻いてた。
クリームが濃厚でおいしい!んだけど、作っている最中に残った生クリームを食べたりして、ケーキを食べる前に既に満足していた。にも関わらず2切れ食べたら胸焼けがしてきた。
こういうのは少しだけ、上品に、いただくのがいいですな。
大さじ1杯くらいのラム酒がばっちり効いていていい香りでございました。