おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

料理番組「ひとりでできるもん!」

お菓子ばっかり毎日作れないので、ちょいちょい小ネタを挟むことにする。

 

影響を受けた料理番組を紹介しようとしたところ、それを語るには外せない番組があったことを思い出す。NHKの子供向け料理番組「ひとりでできるもん!」。

 

子供の私にとって料理は母親の管轄という意識があったので、朝ごはんを手伝う以外は母に代わってまで作ろうとは思わなかった(食材の買い物も済ませていて時間も決まっているから入る余地がなかった)。代わりに ”毎日の暮らしに必須ではない=母があまり作らない” お菓子にのめり込むことになる。その頃に放送していた。

普通の食事もありお菓子もあり。実際に番組を見て作ったものはほとんどないのだが、料理という行為そのものに興味を抱いていたのと、番組自体が魅力的だったのでけっこう見ていた。

 

主人公は小学生の女の子「まいちゃん」。ストーリー仕立てで料理をする。

wikiによると1991~2006年まで第5シリーズ+α放送され、まいちゃんはシリーズごとに交代していたようだ。私が知っているのは初代だけだったので、第1期(1991~1993年)のみ見ていたことになる。オープニング曲の一部「そうよ明日はどんな色~♪」と、まいちゃんが叫ぶ謎の呪文「あいまいみーまーい」くらいしか覚えていなかったが、動画を探して見たら色々と思い出した。

(初代まいちゃんは2016年に33歳の若さで亡くなったらしい。当時ニュースで知りショックを受けた)

 

番組の流れはこんな感じ。ぼんやりした記憶なので間違ってたらすみません。

  • まいちゃんの周りを動き回るCG画像の変なロボット「おじゃま」「やじゃま」がまいちゃんにチャチャを入れて料理が開始。優しいコックのおじさん「クッキング」(アニメ画)が丁寧に教えてくれる。
  • 料理がひと段落すると、キッチンに置いてあるゲームボーイみたいなおもちゃがピコピコなる。まいちゃんが「行かなきゃ」って感じでおもちゃの前に行って、ポーズを決めながら「あいまいみーまーい」と唱えると、まいちゃんがゲームに吸い込まれる。
  • ゲーム内でドット絵になったまいちゃんが、料理にまつわるクイズなどに挑戦。クリアすると現実世界に戻る。
  • 今日の料理の追加ネタとか、「おじゃま」「やじゃま」や友達とのエピローグがあって終わり。料理にまつわる短いアニメーション付きの歌があったり、それに合わせてまいちゃんが歌って踊ることも。

大人になって改めて見てみると、盛りだくさんな内容にびっくり。番組だけの為に作られたゲームのアニメーション、特定の料理紹介のためだけに作られた歌やアニメーション、ダンスって贅沢だよな、と。そしてちゃんとストーリーもある。たった15分なのに。

そしてまいちゃんがかわいい。手際がいいとは程遠い、のんびりした動きが新鮮。つい応援したくなる(当時は「すごーい」って見てたけど)。

 

料理に興味がありゲーム好きでもある私のために作られたような番組だった(そのうち別のブログでゲームネタもやるつもり)…と思ったら、教育テレビとしては異例なまでの人気を博したとwikiにあった。心をわしずかみにされたのは私だけではなかったのか。

 

そういえば、フレンチトーストもやっていたような気がする。この番組を見て作った記憶がある唯一の料理だ。

フライパンでできるお手軽スイーツ。
卵に牛乳を混ぜて食パンを浸し、バターを敷いたフライパンでこんがり焼く。人数が多いときは牛乳で薄めて片面だけ浸し、少ないときは両面を卵の厚みが出るほど浸して豪華に。出来上がったらバターを乗せて粉砂糖をかける。生クリームを添えたりしたら言うことなし、みたいな。今の自分が食べたら1枚で胃がもたれそう。ナイフとフォークで食べるのもおしゃれで気分を盛り上げた。

失敗も少なく、たまに焦がす以外は安定のおいしさ。朝ごはんにもおやつにもぴったりの一品だ。家族に、祖父に、今は亡き祖母にもよく作った。

 

フレンチトースト食べたくなってきた。今度作ろう。