いまはカヌレに異常にこだわっているけれど、基本はオイルのお菓子が好きだ。
オイルのお菓子が好きというより、「なかしましほ」さんばっかり作っているので、他の方のレシピは正直知らない。なかしましほさん愛についてはずいぶん前に書いた気がするな~と思って探したところ、あった。
なかしましほさんが好き - おやつをつくるやつ
もう4年前になるのか……早いもんだ。なかしましほさんが好きな理由は今もあまり変わらないが、あの頃ほどお菓子を食べなくなってしまったので、少々気分が変わっている。味覚的に甘いものを欲さなくなってきた。おやつブログを書いているのにどうしよう。
さて、オイル菓子全般というよりなかしましほさんレシピに限定されてしまうかもしれないのだが、出来上がりはある程度共通していると思ってるので、そういうことで書きます。
オイルクッキーは固い
ここではオイルクッキーの良さというよりは、バタークッキーとの違いを書く。
食感を現したときに、バタークッキーは「サクサク」だが、オイルクッキーは「ボリボリ」。これはどういう科学的根拠なのだろう。単純に融点の問題……だけでもないか。墓穴を掘りそうなのでここでの議論は避けておこう。
子どもの頃、普段お菓子などを作らない友達が作ったバタークッキーがカチカチで、「うわ、石みたいやな」と思ってしまったのをよく覚えている。なのにオイルクッキーは固くても許せる。これは偏見なのだろうか。
バタークッキー=サクサクという先入観から、カチカチが許せないというのもあるが、印象として「密度が高すぎる」というのも感じた。カチカチバタークッキーを作れば、当時の感覚を思い出せそうだが、そこまでして失敗作は作りたくない。
一方のオイルクッキーの固さは、なんか許せるんだよね。この食感を含めて楽しむものという認識がある。それもまた先入観かもしれないが、オイルでバタークッキーの食感は逆に出せない(たぶん)。そして、固いといってもカチカチバタークッキーとはまた違う。瓦せんべいが固いのを許せるような感覚だろうか。瓦せんべいが柔らかかったら嫌やん。そういう感じ。
あまり客観的ではない比較になってしまった。
飽きない
20代まではコッテリしたバターのお菓子が好きでいくら食べてもいけたけど、もはやそれほど食べたい感じではなくなった。バターも生クリームも少しだけでいい。小分けにして食べるにしても、何日も同じのはいらない。シンプルお菓子のカヌレですら飽きるもの(ただの作りすぎ?)。
ケーキの場合もオイルで作ったらパクパク食べてしまうけど、バターになると1切れでいい。その時は欲張って食べたとして後で胃がもたれる。
あとは2人暮らしだからというのもあるだろう。小さい子どもがいて、作ったそばから一瞬でなくなるとか、来客が多いならはけるのも早いだろうけど、1日たったら同じお菓子は食べたくない。バターだったら「まだあるの?」と思うけど、オイルだったらお腹の足しに丁度良い。
作るのも片づけるのも楽
これはなかしましほさんに限るかもしれないが、使う道具も最低限で作るのが楽なのだ。和のココロを感じる作業工程が美しい。
あと大事なのは洗い物。バターは洗剤をつけてもとれにくいけど、オイルは取れやすいのがうれしい。
オイルは普段使いにもいける
これまたわたしならではの話になるが、バターの料理は作らないんだよね。しかも無塩はお菓子以外で使ったことがない。一方のオイルは和食に洋食にオールマイティーに使える。違う方向性でいうと太白ごま油はアーユルベーダのオイルプリングにも使える。
おわりに
オイル菓子の良さを書こうと思ったけど、結局わたしの好みの話になってしまった。
ついでにいうと、どちらかといえばオイル推しとはいえ最近はどっちでも良くなってきた。自分が食べたいから作るというより、クリエイティブなことがしたくて作っている感覚なので、バターを扱うのも悪くない。
最近のわたしは甘いものをあまり欲していない。カヌレだけは食べているけれど、どちらかというと研究のため。カヌレを極めたところで達成感以外特になにもない。ブログのネタにするか。
ただお菓子を作ること自体や、人にプレゼントして喜ばれるのも好きなので作りたいんだけどさ。交友関係が狭すぎてあげる人がいない……(笑)。店か教室でもやれたらいいんだけどな。こういうのってどうしたらいいんだろうね。