固いはずなんだけど柔らかく仕上がった。
ふらりと図書館に立ち寄ったときに見つけた。
タイトルが超シンプル。
絵本に出てきそうなドーナツの写真と絵本にありそうなこのタイトルに惹かれて思わず手に取った。ページをめくると、表紙と同様に写真のほとんどはシンプルなテーブルクロスとお皿とドーナツだけ、手順の説明もしすぎず、かといって少なすぎず。著者さん自身のエピソードは控えめ、すべてにおいて過不足がない。それでいて、色の組み合わせとかレイアウトとかにセンスが光る。ドーナツが主役の素敵な本だった。
さてレシピは最初から最後までドーナツづくし。以前作ったケーキドーナツやイーストドーナツもあって目移りする中、まだ作ったことがないチュロスを発見。材料もオイルを使うもので、バターを切らしていたところだからちょうどいい。
ケーキドーナツ - おやつをつくるやつ
イーストドーナツ - おやつをつくるやつ
チュロスなんてミスドかUSJくらいでしか食べたことがない。今まで作ろうと思ったことすらなかったので、作り方は全く知らない。ざっと手順を見たところ……シュー生地の作り方に似てる?
まず粉と砂糖と塩を合わせてふるう。粉は気分で1割ほど全粒粉に変えてみた。
鍋に湯と油を入れて沸騰させて
一度火からおろして、ふるった粉類を入れて
もう一度火にかけながら混ぜる。
しっかり混ざってまとまって鍋からきれいに離れるくらいになったらOK。火からおろして卵を混ぜる。
これ焼いたらシューになるのかな?
普通、星形でしぼるんだが、うちにないのでポリ袋に入れて端っこを切ってしぼった。
星形にすることで表面積が増えるから火の通り具合とか関係あるのかな? と予想して、絞ってからフォークで表面に線をつけてみた。(記事を書いている今、ネットで調べて初めて知ったのだが、星形にしないと破裂する恐れがあったらしい……)
低温でじっくり揚げる。
半分くらいは律儀にクッキングシートに絞り出していたのだが、直接入れればいいんじゃん、と思って後半は直接油に絞り出した。最初は曲がったりしたけれどしばらくするとコツをつかんでまっすぐにできるようになった。
最後まで破裂することなく揚げることができた。
かりんとうみたい
本ではホットチョコソースなるものを作って添えていたのだが、グレーズが好みだったので変更。粉砂糖にはちみつとユズ酢(レモン汁の代用)を混ぜたグレーズをつけて完成。
揚げている時から箸でつまんだ感じ柔らかそうだなと思っていたのだが、食べてみてもやっぱり柔らかい。外はカリカリ、中はモチモチ。ちょうどふくらみの悪いシュー生地の中身みたいな感じ。これ、チュロス?
今回は幸い破裂しなかったので丸い口でもよかったけど、チュロスの食感は星形じゃないとダメなんだろう。ほかのサイトを見ると、外はカリカリで中は空洞とあるので、かなり違うものができたらしい。チュロスと思わなければ、変わりドーナツということでそれなりにおいしかった。
翌日である今日は雨。残りのチュロスを食べようと思って手にするとふにゃふにゃ。不思議な食べものになっていたが、味は変わらず。おいしくいただきました。