おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

イーストドーナツ

近々作るつもりだったイーストドーナツの出番は早くもやってきた。

 

 先日、ケーキドーナツを作った時に「イーストドーナツも作るつもり」と言っていたのが、3日後に実現された。

過去記事:ケーキドーナツ(ベーキングパウダーを使ったドーナツ)

ケーキドーナツ - おやつをつくるやつ

それは、兄家族が来たから。この1つ前の記事で作ったパンと同様、卵と乳製品のアレルギーフリーお菓子を甥っこのために作ろうと決めた。クッキーやパウンドケーキも捨てがたいのだが、たまには柔らかくてフワフワしたやつを食べさせてあげたい。

フワフワお菓子にはだいたい卵や牛乳が入っている。じゃあそれらが入っていないドーナツにしよう。そしてベーキングパウダーを使うケーキドーナツでもいいけど、もっとフワフワのイーストドーナツにしてやろう。

最近、アレルギーフリーの食べ物も増えて市販のおいしいお菓子もたくさんあるが、卵や乳入りのお菓子の風味を出すのは難しい。保育園に通う男の子兄弟の弟がアレルギー持ち。お兄ちゃんの食べているのを奪うくらい食いしん坊の弟だが、やはり命に関わる食べ物は親である兄夫婦が断固として阻止しているので、小さいながらも自分は食してはいけないものだと理解している。保育園やホームパーティーなどで同じ年頃の子どもたちがおいしそうに食べているのを、いつも悲しそうに見つめていると聞いた。先日、うちで生クリームたっぷりのケーキを自分1人だけ食べられなかったとき、悲痛な顔で「おっちくなったら(大きくなったら)食べる!」と自分に言い聞かせるように宣言していた姿に私も泣きそうになった。ジャイアンみたいな性格のこの子が、こんな我慢をするなんて。

 

食べられないけど、ドーナツというお菓子の存在は知っているらしく「ドーナツ作るよ」というと興奮していた。お昼ご飯で緑の野菜を残そうとするので「野菜食べなきゃドーナツないよ」というと頑張っていた。

 

ということで今日はクックパッドから。写真がきれいなこちらのレシピ

cookpad.com

バターの代わりに菜種油を分量少な目で使用(菜種油が香りとして有効なのか謎だけど)。

イーストの代わりにただいま育成中の中種を使おうか迷ったが、一次発酵の時間が普通のイーストより倍以上かかるので、今回は白神こだま酵母にした。

白神こだま酵母は丁寧にお湯に溶かして、あとはどんどん混ぜていく。ややべたついた生地も1次発酵を経ると

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なめらかになる。

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10等分して15分寝かせたら

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成形して2次発酵

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寒いので2次発酵の時間は長めにとった

 

いつもなら揚げ油はサラダ油のところ、かわいい甥のために惜しみなく菜種油を投入。心臓がきゅっとした。これだけあったらクッキーが何回作れるだろう…いやそんなこと考えちゃだめだ。おいしいドーナツ作るためでしょ。いやでも…。甥っこのためやろ。葛藤の声が止まらない。

 

低温で揚げる

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仕上げに粉砂糖にレモン汁の代わりに柚子酢と水を溶かした「グレーズ」をつけて完成。

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どろり

 

レシピ写真のようにきれいにつけられなかった。

 

1個、揚げるのに失敗したやつを少し食べたが、またも忙しくてほとんど味わっていない。残り9個あるから、夜食に食べようかねと思っていた。しかしそれは叶わなかった。

 

憧れのドーナツを前に「卵と牛乳はいってない?」と必死の形相で訴える甥っ子弟に「入ってないよ」と言うと遠慮がちに少し食べた。その後しばらくほったらかしだったので、気に入らなかったのかなと思ったが、その心配は杞憂だった。どうやら、あまりに惜しくて食べられなかったらしい。少しずつ大事にかじり、残り1口くらいになったところで「ドーナツもう終わり?」と確認し、まだたくさんあることを知るや否や一気に食べ、最終的に4つも食べた。ウマイもマズイも言わず、飲み込めないくらい口の中に詰め込む。それだけでもういい。作ったかいがあったよ。

弟みたいにドカ食いはしないお兄ちゃんも気に入ったらしく「おいしい」と言いながら2個食べた。気の優しいお兄ちゃんなので、弟に1つ譲ったのかもしれない。

兄夫婦も食べて、残った1個はお持ち帰り。きょうだい2人で仲良く半分こしたかな。

 

やつらがくると遊びに料理に本当に疲れるのだが、また次も頑張ってしまうと思う。