おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

カレークラッカー

常備しているじゃがりこが切れたので、甘くないおやつを作ることにした。

 

 

フライドポテトはこないだ作ったばかりなので、違うやつを探す。前回見つけた甘くないお菓子レシピが特集されているサイトを改めて見てみた。

フライドポテト - おやつをつくるやつ

www.cotta.jpパイにクッキー、マフィンとどれもおいしそう。でもコレジャナイ感がする。甘くないお菓子には違いないのだが、普段のおやつというよりはパーティーメニューみたい。というのも、材料が家にないやつばっかりなのだ。チェダーチーズなんて年に1回も買わない。近所のスーパーにもないよ、知らんけど。アメリカンドッグは悪くないけど、ソーセージがない。

 

ということで、なかしましほさん本を見たら、家にあるものでできそうなのを発見。

まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとクラッカーの本

まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとクラッカーの本

 

 甘くないお菓子も載ってるなかしましほさん本

 

初挑戦のカレークラッカーに決定。

材料にカレー粉とあったがうちにはスパイス単体しかない。基本のインドカレーができるくらいに複数は持っているものの、配合とかはよく分からない。ということでこちら。

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タンドリーチキンのもと。こんなのあるんですね

 

先日、母がコストコに行ってうれしがって買ってきた品。うちにはスパイスがそろっているというのに、何でこんなの買ってくるのさ、と呆れた。しかも母は料理はそれなりにできるもののレパートリーはほぼ固定していて、インド料理なんて風変りなものには絶対手を出さない。だから見た瞬間に悟った。こんなん作るタイプちゃうやろ、私に作らせる気満々だろ、こら。

母は私に見透かされていることをかわすかのように「Yさん(義姉)にもあげるから」などと言う。だが後日、義姉が来て「うちはスパイスがあるのでいいです」とあっけらかんと、しかしきっぱり断られていた。「でも便利なんよ」食い下がる母。「スパイスで簡単にできるんで(さらり)」義姉はいい人だが、媚びは売らない。「そ、そう」母撃沈。ほれみろ。

ただ、実際に私が使ってみて初めて家でタンドリーチキンを作ったことを考えると、意味はあった。たぶんこれがなかったら、いくらスパイスがあったとしても作ることはなかっただろうから。ついでに、あるならあるで活用する。こないだはスパイス唐揚げも作った。「まぶして 焼くだけ」。素晴らしい商品である。

 

さて料理開始。作る要領は、なかしましほさんのクッキーとほぼ同じ。先に合わせた粉類に油を入れて手で混ぜ、水分を入れて手でまた混ぜる。

 

タンドリーチキンのもとに既に含まれている塩は控えめに。
そして水分にはなんとタマネギのすりおろしを使う。タマネギをすりおろすなんて久しぶり。

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そしたら、ハンパじゃないくらい目にしみた。そういえば、タマネギってしみるんだったと思い出したぐらい。

 

スケッパーがないので代わりにコテを使って切って重ねてを繰りかえす。タマネギが多めだったのかベタついた生地になったが、この作業で多少はマシになる。

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かなり赤い。タンドリーチキンのもとの色

 

直径5㌢くらいのおちょこで型抜き。

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いつもは繰り返し使えるオーブンシートを利用するのだが、匂いが移ると困るので、今日は使い捨てシートを利用。30分弱焼く。

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シートをケチったので横長に配列

 

家じゅうがスパイシーでなんともおいしそうなにおいに包まれた。おやつのつもりだったが、これはビール飲むしかないでしょ。

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いい感じに注いだはずがモタモタしているうちに泡が消えた

 

コテでかなりの回数を切って重ねたので、一応、層になっている。パイとまではいわないけどサクサク。

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スパイスとタマネギを使った贅沢なクラッカー。色はきついが、スパイスはほんのり香り、タマネギの風味もある。後味ピリリ。

がしかし、スナック菓子に慣れていると物足りない。こればかりは仕方がない。あの中毒性のある人工的なうまみは、手作りでは出ないので比べてはいけない。おいしいんだけどね。

母は「カレーの味はそんなにしない」と言う。いやいや、めちゃくちゃスパイスの香りしてるやろ! カレーのルーじゃなくてスパイスということをたぶん理解していない。これは香りを楽しむやつやって。と反撃しまくった。ちゃうやん、それは違うやん、みたいな。

――と言いつつ、内心は母の意見も分からなくはなかったりして。

 

父に聞いたら「おいしい」と即答。が、そう言わないと私が不機嫌になることをよく知っている。

 

今度はカレーのルー入れてみようか。

理屈なしにおいしいと言わせたい。