おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

四季折々、手作り茶とか化粧水

この2週間ほど、軽い体調不良だったはずが結果的に38℃の熱が出て、下がって数日たったいまも喉の調子がいまいち。スッキリしない日が続いている。

 

 

 

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気分次第で手作り×市販ブレンド

 

こういう時は食欲が下がる。一時は果物くらいしか口にしていなかった。いまはほぼ回復したとはいえ、通常よりも”作りたい”欲はかなり減衰する。

 

普通の食事はまだ作る気になっても、お菓子に関しては「甘けりゃなんでもいいわ」と市販品で満足。「これを買って食べるくらいなら、作った方がおいしいしに決まってる!」 といういつもの元気も引っ込んでいる。

 

 

代わりに手作り茶を飲みたい欲求が大きくなった。

 

異常なまでに喉が渇いているので水分を欲しているのというのもある。水よりお茶が好きなので、とりあえず沸かし、手作り・市販ふくめて10種前後あるお茶に手を伸ばす。

 

その時々のインスピレーションで適当にブレンドするのだが、これまでは庭のカラスノエンドウヨモギがメインで、たまに中華食材店で買った黒ウーロンを入れていた。

 

これはバラとジャスミン、棒茶、ミカンの皮

 

 

しかし自家製2種類の野草茶はあっという間に終了。お次は自家製ミカンの皮とバラ、それに市販の黒ウーロンかジャスミン、加賀の棒茶などをブレンドするのがマイブームとなっている。

 

乾燥させたバラの花はポプリにするか入浴剤にするか、など考えていたのだが、結局、効率よく体内に取り込めるお茶にしてしまった。貧乏性なもので。

 

そしてお茶にすると、またすぐなくなる。もっと作っておけばよかった。

 

バラは花びらが薄いので比較的すぐ抽出されるが、手作り茶は沸騰させてしばらく置いておくなど、抽出時間は長め。よく考えてみれば、乾燥させた草木の成分だから、お湯にいれて数十秒で全部出るという方が不自然かもしれない。

 

 

透明ガラスのポットで入れるのがオシャレなのだろうけど、わたしはヤカン、たまに急須を使う。

 

抽出されにくい順番に葉っぱを入れて、野草だと15分は火をつけたまま、市販品は早いので必ず火を止めてから最後に短時間入れるのがいい。そこまで気を付けているのに、あとはほったらかしなので結局、毎回濃くて苦い。

 

 

ちなみに、「バラ水を飲んでいると、自分からバラの香りが発せられるらしい」というツイートを見た。いいこと聞いた。このブレンド茶でバラの香りがしたらうれしいのだが、風邪で鼻がイカれているため、ウーロン茶とかジャスミンの強い香りしか判断できず。よく考えたら、今バラ茶を飲むのはもったいないような。

 

 

そうそう、わすれちゃいけないのは庭のローズマリーとペパーミント。ローズマリーってやつは本当に元気なやつです。ぐんぐん伸びて枯れ知らず。

 

 

ご近所さんとか公道の花壇にも植わっていて、みんなハーブとして楽しんでいる気配がないので、もったいないなー摘ませてくれないかなー?と思いながら見ている。お茶にもなるし、料理にも使える、虫よけにもなる(なったっけ?)、香りを楽しむだけでもいいし、お風呂や薫香として使ってもいい。なんという万能ハーブだよ。

 

 

あまりに元気すぎるので、剪定もかねて気づいたときにちょいちょい切っては干したり、フレッシュなままお茶にする。お茶は抽出時間に気をつけないと、ちょっと香りがキツい。「主張が激しいところは西洋人らしいわね」など思う。

 

 

すぐ横に植えたペパーミントは、ローズマリーが元気すぎて栄養を奪われないか心配だったけど、友好関係を結んだのだろう、仲良くやってる。去年の冬に一度枯れて、ああ終わってしまった、と思っていたら種が散らばっていたらしく、ぴょこぴょこと4、5本かわいらしいのが伸びている。やっぱりハーブはたくましい。

 

 

たまに生ミントティーにしたり、ビールとかお酒にいれてフレーバー酒を楽しんでる。こないだ、摘みながら「ペッパーミント♪」(警部)と歌っていたら、通行人と目が合って恥ずかしかった。

 

 

先月ごろに葉っぱごとフキをもらった際は、葉をお茶にしてみた。茎が食べられるんだから葉も大丈夫でしょう。おいしいとはいわないけど、こちらもブレンドして飲んだ。

 

春が旬のフキは苦みがある。冬にたくさん食べてため込んだ毒素を吐き出すため、苦みのある山菜が効果的だとかで、フキもそれに近いのかなとか思ってる。事実は知らないけど、プラシーボ効果で効いてる。。はず。

 

 

見落とされがちな国産ハーブ

 

誰だっけか必要な薬草はその人が住む家の周りに生えているということを言っていて、わお、なるほど! と妙に納得したことがある。

 

よく考えたら、西洋のハーブだのアロマだのというのは、オシャレと健康とが相まって流行って、いまはもう定着してるけど、そもそも日本にもハーブ的な薬草はあるじゃないか。なんでそんな簡単なことに気づかなかったのだろう?

 

 

それを前提に図書館に行ったらば、普通に野草関係の本もたくさんあった。人は見たいものしか見ない、とはこのことだ。そして、食べられる野草を調べてたら、庭にあるわあるわ。

 

 

庭は母の管轄のためほぼノータッチだったので、ヨモギが生えてることすら知らなかった。そしてウネウネと生えているカラスノエンドウが食べられることも知らなった。

 

あの、どこにでも生えてるオヒシバだとか、うちにはないけどセイタカアワダチソウもお茶にするといいんだって。歩いてるとバカみたいに目に入る雑草ばかりだよ。世間の人々はこれを知らないだけで損してる。

 

 

庭は数年前まで放置していた空き地だったのを、畑と花壇に作り替えた。あれから数年、当時と比べて生えている雑草も全然違う。それは植えた野菜や花の影響だったり、母の意向により、肥料過多の傾向があったり、さまざまな要因が考えられるわけだが、そういう庭づくりをしたのは、庭の主である母。住んでいる人によって生える雑草が変わった、ともいえるだろう。

 

ということは、わたしがせっせと摘んでいる野草茶は母が飲むと一番効果を発揮するのかもしれない。

 

母は自分の好きな緑茶しか飲まない人なのだが、わたしの野草茶は飲む。

 

上に書いたような考え方を知らないので、頭で考えて飲んでいるワケではない。ということは、やっぱり母は自身の身体を持って効果を実感しているのかもしれない。

 

 

うちは日当たりがいいからかドクダミはえていない。ということは、うちの家族には不要なのか? 少し歩いたところにある溝には生えているのだけど。飲みたきゃ植えればいいんだけどね。

 

 

エッセンスより生

 

あと、一時期アロマに凝っていたときがあり、数10ミリリットルで数千から1万円近くするエッセンシャルオイルまで、品質を求めて買っていた。

 

リラックス効果や健康に良いという理由もさることながら、あの小さな小瓶というシルエットも魅力的。古くからヨーロッパで伝わっているような、ちょっと魔女の気分のような、雰囲気につられている部分も大いにあった気がする。

 

 

しかしそういう外的な要因を取っ払うと、「生の成分が一番いいよね」ということが浮かんだ。ハマっていたころは、精製水に数滴を垂らしてグリセリンを混ぜ、化粧水の出来上がり、とかやってたけど、生のハーブが目の前にあるのに、それを差し置いて市販品のオイルを使うなんて滑稽な話ですよ。

 

自家栽培とか野生の方が、自信をもって完全無農薬といえるし、どこで買うより鮮度は高い。

 

最初は蒸留器を買ってエッセンスを取り出そう☆ など息巻いていたけど、大がかりな手順を踏まずとも、お湯で煮出したり、生を漬け込んだりすればそっちの方が早いのでは? 蒸留というのは保存期間を延ばしたり、大量のハーブを一括処理するのに向いている。販売ありきの方法な気がするよね。

 

つまりお茶を化粧水として顔につけるのってアリなんじゃないの? 

 

と調べたらそれもビンゴだった。やはりな。保存がきかないだけで、エキスは出ているのだから。

 

 

現代的な生活に毒されすぎて、飲むお茶と顔につける化粧水が一緒でいいなんて、今まで思いもよらなかった。

 

しかしよく考えれば、飲めないものを顔につけるのが良いワケがない。しかし、味はマズイだろうけれど、化粧品も飲もうと思えば飲めたりして。加工食品だって食品添加物だらけだし。飲むのは躊躇はするけど、皮膚に乗せるのはOKなのだから猛毒ではないよね? などと考えた。ぜったい飲まないけど。

 

 

わたしの場合、去年、野草やハーブ、ゆずの種をアルコールにつけたのを水で薄めて使ってる。アルコールを買うのがめんどくさいので、果実酒のホワイトリカーでやってやった。ゆずの種はトロミがついて感動した。これも飲もうと思えば飲めるわけだ。

 

これを売ってるところがあるとして、保存料ナシは不可能だろうし、買えば高そう。本当に良いものほど、お金がかからないというのは、まさに正解。

 

 

そういえば昔、トルコで買ったバラのブレンド茶を飲まずに放置していたら、虫が湧いていて悲惨なことになった。はるばる海を越えた場所で買わずとも、おいしいバラ茶は飲めるよと、いつかのわたしに思うのでした。

 

 

 

 
 
 
 
 
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