うちの酵母で初めてのドーナツ。
お菓子の本は10冊ほど持っているが、たまに違う人のが見たくなった時はもっぱらネットで検索する。自分が作りたいイメージのワードをいくつか入れると近いものが出てくるし、断片的な情報でもこれまでの経験からアレンジ方法が思いつく。
しかし、そもそも自分の中にないものは検索しようがなく、偶然でもなければ新たな出会いはない。また、知識としては知っていても興味を持たなければその情報は存在しないと同じだ。
だがネットだとスルーしてしまう情報が本だと引っかかることもある。
先日、図書館で借りた本がこちら。
中華の家庭料理を作るウーウェンさん。テレビをきっかけに知り、レシピ本を見てシンプルで見た目にも美しい料理に惚れた。中華にそこまでこだわらないので本を買うほどでもないが「そういえばあの料理ってどう作るんだっけ」と迷った時に一番に浮かぶ料理家さん。お菓子を目当てに見たことはなく、ギョーザや豚まんを作りたいときにたまに図書館で借りていた。
今回初めて手にしたこの本は、ギョウザやシューマイといった蒸し物やポテサラ、ちまきなどのおかず系が多いが、お菓子も少し載っていた。その1つが「茶葉入りドーナッツ」。サーターアンタギーにゴマがついたような見た目で、中国茶入りらしい。
ここで、サーターアンタギーは何回も食べたことがあって好きだしレシピも探せばすぐに出てくるというのに、自分で作ろうと思ったことがなかったことに気付いた。我ながら不思議だ。
じゃあ今回はこれをベースに酵母バージョンにアレンジしてみよう。(中国茶はナシで)
自前の酵母本にはドーナツのレシピがなかったので、色々と比較しながら適当に分量をアレンジした。
メインの参考レシピ本はいつもの本
酵母でつくる焼き菓子レシピ―かりんとう・ビスケットからケーキ、おやつパンまで
先にネタバレすると、満足いく出来ではなかったので今回のレシピも今後の参考用のメモです(このレシピでも悪くなかったけど、もうちょい完成度を上げていきたい)。
<材料>
中だね 75㌘
薄力粉 160㌘
塩 少々
きび砂糖 45㌘
菜種油 大さじ1
卵 1個
豆乳 大さじ1
中だねと豆乳以外の材料をボウルに入れてこねる。最初は薄力150㌘のみ。
ぽろぽろの状態の生地に豆乳を入れると
一気にまとまる。
ここに中だねをちぎり入れて
手でこねる。しかしベタベタすぎてうまくこねられないので、木べら(スケッパーの代わり)に持ち替えて薄力粉10㌘も追加。
これでギリギリ「耳たぶくらいの固さ」になった。
これにラップをかけて30℃くらいで約5時間。
かなりゆるんだ
かろうじて丸めることができる柔らかさ。中だねは最初から水分を含んでいるからか、発酵させると市販のイーストで同じものを作るよりゆるむ傾向があるように思う。豆乳入れない方が良かったみたい。
表面に水をつけて胡麻をくっつけて160℃くらいでじっくり揚げる。
できあがり。
割ったらふんわり。
外はカリカリ、中はベーキングパウダーのサーターアンタギーよりもちもち感がある。今回は甘さ控えであるのと材料がシンプルだったので、ドーナツというより揚げパンが近いくらい素朴だった。これでもおいしいけど、少し物足りない。
出来たてすぐを比較すると、ベーキングパウダーの固めの食感が好きだけど、たぶん時間が経ったら時間が経ってもしっとりが持続する酵母の方がおいしくなる、と思う。
< 今日の反省・次やってみたいこと>
・中だねは発酵後かなり緩むので、加える水分量は気持ち控え目にする。
・コクを出すために、生地にバターを混ぜたり砂糖を黒砂糖に変更など工夫してみる。