おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

リンゴパイ

我が家に怪獣たちがやってきた。

 怪獣とは甥っこのこと。今回は乳と卵のアレルギー持ちの弟がいる小さい2人兄弟が正月ぶりに来た。昨日、2人の父親である兄から突然電話があって「明日行くから晩御飯よろしく」と軽いノリで決まった。

甥たちは本当にかわいいし会いたい。が、同じくらい面倒臭い。しかも今日は母が夕方まで用事でいない。父は戦力外だから実質1人で準備しなければならない。考えただけでも疲れてきたががんばるか……と気合を入れて今日を迎えた。

やつらが来る前に夕飯の支度を終わらせようと昼前から始め、集中したら意外と早く終わったのでお菓子も作ることにした。

 

先日、別の甥に作って好評だったリンゴ系お菓子、ただし今回は乳と卵が入ってないやつ――ということでなかしましほさんのリンゴパイに決定!

まいにち食べたい“ごはんのような“ケーキとマフィンの本

まいにち食べたい“ごはんのような“ケーキとマフィンの本

 

 

まずはリンゴ2個で甘煮を作る。

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砂糖と水少量を入れて煮る。

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煮込んでいる間に、洗い物の片づけやらパイ生地を準備。

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パイ生地は薄力粉と全粒粉と油と水のみ。砂糖は入れない。

さくさくと混ぜて完成した生地はしばし休ませる。

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色々やっているうちに甘煮完成。

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レシピにはなかったが、酸味を出すためにゆず酢(レモンの代用)を少し入れた。

休ませた生地は2等分して麺棒で伸ばし、1枚を型に入れる。

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変な形に伸びてしまったので、はみ出た箇所は切って足りない場所を埋めた。

生地が余ったので小さいバージョンも作ることに。ただ、リンゴの甘煮を大きい方で使い切ってしまったので何を入れるか……そうだチョコにしよう。

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適当

リンゴの甘煮を詰めて、残り半分の生地も伸ばして上にかぶせ、端をフォークでおさえてくっつける。破裂しないように十字の切りこみも入れて。

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オーブンで焼いたら完成。

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菜種油はバターで作ったパイ生地のように層はなく、固くて甘くないクッキーという感じ。厚みもなく味もさっぱりしているので、普通のパイよりもリンゴの甘煮の味が引き立つ。どっしり重厚パイを想像していると物足りないかもしれないが、軽いので2きれ、3きれといける。

 

ついでにチョコパイ

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まだ温かくて少しチョコがとけている状態で食べたら、昔よく食べたパイの実を思い出した。

 

ここからが大事な甥たちの反応だ。私の分析つきで解説。

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①お兄ちゃん:1口食べて「リンゴが甘い!」と一言。

 【分析】普段、子どもたちが食べる果物は、お菓子だとしてもケーキの上に乗っているものや苺大福のように丸ごと入っているものなど、果物自体は加工されていないものを好む。そうでなければ、バナナケーキのように生地に練り込まれるなどして、果物の形状が見ただけでは分からないもの。
今回、見た目はリンゴなのにいつもの味と違うことに違和感があるらしかった。

(お兄ちゃんの場合はそれでも全部食べていた。最初「リンゴが甘い」=「おいしくない」という意味かと思ったが他意はなかったらしい。以前、食パンを作った時も「固い!」と言いながら全部食べていた)

②弟(乳・卵アレルギー):2口ぐらいで終了

 【分析】気に入らなかったらしい。この子はおいしかったらお腹いっぱいでも食べるので分かりやすい反応だ。やはりリンゴは甘煮ではなくリンゴそのままがいいのかもしれない。

 

 【まとめ・反省】子どもたちはそのままの果物が好きなので、ヘタに甘味を追加したお菓子は違和感があるらしい。お兄ちゃんの場合はそれでも気に入っていたが弟は拒否したので、果物を使ったお菓子を作るときには注意が必要。見た目では何が入っているか分からないものの方が好まれる可能性が高い。

また特にこの兄弟は普段から乳とか卵入りお菓子を食べていないので、ドーナツやケーキなど、一見それらが入っていそうなお菓子の方が喜びそうだ。

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以上。この兄弟限定だけど、当たっていると思う。

 

にしてもアレルギー持ちの弟の為に作ったのに……またも撃沈してしまった。

晩御飯をたらふく食べくれたのが救いだった。

 

洗い物をしていると、ちょこちょことそばに来て「ごはんおいちかったよ」と真剣な顔で伝えてくるアレルギー弟。「こう言うと喜ぶの知ってるな」というのが何となく分かった。普段からお母さん(義姉)にも言っているに違いない。憎めないあざとさは弟の天性だ。末恐ろしいやつ。それでも、次はもっと喜ぶ顔が見たいからまた頑張ろうと思う。