おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

イチジククッキー

ひさびさになかしましほさん「まいにち食べたい~」シリーズのレシピに戻ってきた。

 

ここ最近は張り切りすぎて、バターをふんだんに使って手の込んだお菓子を作りまくっていた。こうやって連日作ってみて初めて気づくことがある。

なかしましほさんの菜種油メインのお菓子(以降、油菓子)とバターを使うお菓子(以降、バター菓子)の違いについて比較してみる。

【内容: 油・バター】

・作業工程: 少ない・多い

・使用する道具の数:少ない・多い

・洗い物のしやすさ:楽・面倒

・味: 素朴・高級

・満足度: 普通・高

 

油は常温で液状だからそのまま入れればOKなのに対し、固体のバターは柔らかくして泡立てる(練る)という工程が必ず入るので、作業工程~洗い物は必然的に増える。しかも、洗い物ではバターは取れにくくて冬は特に面倒。

ぱっと思いついたこの5つの項目の中で、バターが圧倒的に買っているのは味でそれ以外は菜種油に軍配が上がる。香りと滑らかな口当たりはバター菓子ならではで、無性に食べたくなることもあるけど、それはほんのたまに。そもそも普段の私は乳製品は全く口にせず、ここ数日バター菓子やチョコばかり食べていたせいで胃が少しおかしかった(味見が多かったのも原因かもしれない)。やはり普段のおやつとして食べるなら菜種油使用のなかしましほさんだ。

バター菓子は10回に1、2回くらいが手間的にも味覚や体的にもちょうどいいかも。

ちなみにラストにある「満足度」とはカロリーとか重厚感とかのボリュームを総合して1個食べたときの満足度という感覚的なもの。

 

こういったことは頭で考えても分かることなのだが、実際手を動かして自分の体験から知る方が腹に落ちる。

 

さて、フルーツメインのお菓子はあまり作らないタチだが、最近リンゴのお菓子を何回か作ってみておいしかったので、今日もフルーツにした。といってもドライだけど。過去にもドライイチジクはよく使ってはいるのだが、あくまでもアクセントに混ぜるものであってメインでは使わないので、私の中でこのお菓子は”フルーツのお菓子”に分類される。

 

まずは中に入れるフィリングを作る。

イチジクと水を入れた鍋を火にかけて、柔らかく煮る。

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 水を入れ過ぎたので、水分が完全に飛ぶまで20分くらいかかった。

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 包丁で刻む。

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粗め

生地作り。

薄力粉や全粒粉、砂糖、そして香りづけのシナモンなどを入れたボウルに油を入れて混ぜ、水を入れてひとまとまりにする。

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あっという間に出来上がり。そしてボウルの汚れの少なさ。これぞなかしましほさんよ。楽だわ。

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うすーく伸ばして、フィリングを置いて巻いてちょっと潰して楕円形に整える。

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しっかり閉じて

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今日は倍量で作ったので2本に切って並べる。

オーブンで30分ほど焼いて粗熱を取ったら適当な大きさに切る。

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今日は1㌢幅くらいで

クッキーが薄くて固いので切るのが難しい。こうなるのを予想して、焼いている間に包丁を研いでいたのだが。パン切り包丁でも試したがあまり変わらず。ぼろぼろと削りカスみたいなのが出るし、端は割れやすい。完全に冷めない、柔らかい状態で切る方がうまくできるのかな?

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クッキーの破片がフィリングについちゃった

フィリングはイチジク100㌫。ドライイチジクそのものの味で、砂糖もなにも足していないのだが、お菓子になった見た目から錯覚を起こすのかかなり甘く感じる。シナモンの香りがいいクッキー生地は砂糖控え目なので、濃縮イチジクを楽しめる。

濃厚すぎて私は正直それほど好きではないが、めちゃくちゃ仕事していて糖質不足の3時のおやつならいいかも。自然な甘みをどうぞ。

シナモン+ドライフルーツというとドイツのお菓子というイメージだがこういうのあるのかな。ていうかドイツ行きたい。