おかずマフィンじゃなくて。
今日はかに座の満月らしい。かに座のキーワードの1つが「家族」だとか。まさに私にドンピシャで、今日のお菓子キーワードも「家族」。
正確には昨日、ついでにまた甥っこの話なんだけど。
ここ最近、甥っこのアレルギーフリーお菓子に話が集中している。通常会うのは1~2カ月に1回なのだが、先日うちに来て、そして昨日は熱が出たため共働きの兄夫婦から緊急応援要請、つまり甥っこ宅に行って一日面倒を見てほしいという依頼が来た。アレルギー持ちの弟君の方らしい。一昨日は元気やったやん。
過去記事:甥っこ用お菓子&パン
初・自家製酵母パン - おやつをつくるやつ
イーストドーナツ - おやつをつくるやつ
私もここ数日調子が良くなくて、しかも夜に友人と約束があるため甥っこ宅へ行くか迷った。行くか行かないかは後で考えることにして、お菓子くらいは作ってやれる。クッキーでもしようかなと考えていたところ、横から「柔らかいお菓子がいいんじゃない」と父。出発まで1時間で柔らかいお菓子、そして卵と乳フリー…いつも作ってるからってそんな短時間で何でもできる訳ないやろ素人め…と腹の中で毒づきつつ、本を取り出してページをパラパラめくる。
バナナマフィンは子どもは絶対好きだ! と思ったらバナナがない。ナッツ入りは、完全アウトではないけど義姉は甥っこたちにはまだ食べさせない方針…ああやっぱりクッキーにしようかと悩んでいたら見つけた。たまねぎマフィン。
この本の一番最初に「基本のマフィン」として載っている。野菜、しかもたまねぎを一番に持って来るとはなんとチャレンジングなことをするのだろう。レシピの解説にも「納得のいく味に行き着くまでに時間がかかった」「お菓子らしくないマフィンをあえて『基本』に選んだのは単純に素直においしいと思えたから」とあった。いいね、こういうの好き。野菜入りお菓子に子どもたちは抵抗を示さないだろうかという不安要素はありつつ、なかしましほさんを信じてこれに決めた。
さて今日はいつもと手順の雰囲気が違う。
おかずでも作る雰囲気
たまねぎを薄くスライスする
薄切り
愛用している包丁は月1回くらいで研いでいる。前にやりすぎてカミソリなみの切れ味になり、手を滑らせて指を削ぎそうになった。けっこう深い傷で大変だったので今はそこまでやらないようにはしているが、切れ味抜群の包丁を使うと料理が楽しい。あと、一定のリズムで手と体全体を使う研ぎ作業は心が無になり、包丁と共に神経も研ぎ澄まされていい。無言で集中する私とシャーという砥石の音に、母が「怖いんやけど」と言っていた。
菜種油を敷いた中華鍋でたまねぎを炒める。
オニオンスープやら欧風カレーに入れる飴色たまねぎってやつだ。これを作るときはいつも弱火で1時間やっていたが、なかしましほさんは中火で10分くらいと短い。そんなんでできるの?
できた。
本だともう少し繊維が壊れてドロドロした感じだったが、私のはバッチリ形状が残っていて炒め物感が強い。たまねぎが厚かったのか、火が強すぎたか。味見をすると、十分な甘味を感じたのでよしとした。
豆乳、油などの液体類と砂糖を入れたボウルをしっかり混ぜて
粉類をふるい入れて混ぜて
たまねぎを入れる。
レシピでは炒めた状態で100㌘とあり、余裕で足りるやろと思っていたらかなり不足していた。おかしいな。
オーブンで焼く。
出来上がり
マフィン3きょうだい
別アングルから。
中に入れたメープルシロップの甘い香りがお菓子感を出す
1個味見をするか迷ったが、全て持って行ってもらうことにした。洋菓子系は彼らにとって貴重だろうから。
私は別に家でやりたいこともあり、今回は甥っこ宅訪問を見送った。中身がたまねぎであることはあえて言わないで両親に託した。それだけで食べたくないって言われたらやだもん。
両親帰宅。マフィンどうだった?
すると「お兄ちゃんは2個食べたけど、弟は食べなかった」。…なんだと。
理由は、見た目からして卵や乳が入っていそうなお菓子は、お母さん(義姉)の許可が出るまで絶対食べないのだそう(こないだのドーナツ食べてたやんけ)。義姉は仕事で不在だったので、我慢したのだろう。ほほお、お前も大人になったな。卵や乳が入っていそうなお菓子を判断できるということにも感心した。…そう、感心はしたが。アンタのために作ったんだけどね…いやいいんよ別に…。
お兄ちゃんはお昼ご飯の後に苺大福を食べたのにもかかわらずマフィン2個たいらげたということなので、おいしかったということでいいだろう。とりあえず良かった。
弟は夜に帰宅したお母さんのゴーサインが出たら食べたと思う。また後日、話を聞かねばなるまい。
ちなみに38℃もあったくせに元気いっぱいで、今日は熱も下がりさらに暴れまわっているらしい。子どものパワーは無限だ。