おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

アーモンドケーキ

冬にどっしりしたお菓子を食べたくなるのは、動物的な本能なのかなと思う。

 こうやっておやつブログを書くようになってから、「何作ろうかな」と考えることが多くなった。そして日々記録していく中で、今の時期はクッキーよりもケーキが食べたいことに気付いた。

数あるケーキの中でも、レモンとかココナッツではなく、くるみやアーモンド、バナナ、菜種油びいきだったのがバターもいいな、と重いものを好む。飽食の時代にあっても、この体には栄養をため込もうとする働きがあるんだろうか。もしくはただの私の好みか? 

 

ということで今日はアーモンドケーキ。

まいにち食べたい“ごはんのような“ケーキとマフィンの本

まいにち食べたい“ごはんのような“ケーキとマフィンの本

 

 

このケーキは見た目超地味な割に、贅沢な一品。
砂糖の代わりにメープルシロップを大量に使うから。

その量100㏄。瓶の3分の1以上を使う。

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うわーもったいない……じゃなくて贅沢!

 

そして薄力粉に全粒粉、アーモンドプードルを準備。

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粉末いろいろ

 

今日も卵を湯せん(共立て)で泡立てる。石油ストーブの上に置いてのんびり温めようと思い放置していたら、白身が少し固まっていて焦った。あぶねー

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石油ストーブ湯せんで泡立てた卵

 

ちなみに卵白は63℃から凝固が始まるらしい。

参考文献:マギー キッチンサイエンス -食材から食卓まで-

ひと肌から大幅に上回ったということだが 、なんとかできて良かった。

 

泡立てた卵に粉類をふるって入れて混ぜたら生地完成。普通のスポンジケーキのようなシンプルな見た目。

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やく。

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焼き上がりもシンプル

 

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カステラ? バターケーキ? いえいえアーモンドケーキです

 

見た目がシンプルすぎて味が想像できないこのアーモンドケーキ。しかし食べてみると「何かが違う」と気づくはず。なかしましほさんもどうやってこのケーキの魅力を引き出すか試行錯誤したんじゃなかろうか。

アーモンドプードルがたっぷり入っているのでコクがあり、全粒粉のどっしり感&ざらざらした舌触りも特徴的。しかし菜種油なので食感とは対照的に味覚は軽い。そしてそして、いつものきび砂糖やてんさい糖とも違うメープルシロップの甘さがいい。外から加えたという感じではなく、あんなに大量に入れたのにケーキの中で調和している。野菜や果物の本来持つ甘味のように、ケーキが持っている甘味なのかという感覚。

あれだけ使ったかいがあった、ほんまに贅沢やわ……としみじみ食べる私の横で、テレビを見ながら「あ、おいしー」と軽くペロリと食べる両親。多少苦々しく思うのも無理ないと思いませんか、ねえ。