アジア感満載の名前。
マーライオンみたい、と思っていたら「マーラ」ってのがマレーシアを指すという説もあるとか。あながち間違いでもない?
※18.11.29追記 マーライオンはシンガポールでした
マーラーカオなんて、これまたなかしましほさんのレシピを見るまで知らなかった。でもむかーし昔、中華料理屋で1回だけそれらしきものを食べたことがあって(名前はマーラーカオではなかったと思う)、そのおいしさが強烈な印象を残している。
蒸しパンといえば、昔からスーパーで売っているヤマ○キの白色とか緑色で、ものによっては豆とか入ってるのをイメージする。あるいは黄色っぽくてキメがめちゃくちゃ細かくて、口に入れた瞬間溶けるようなやつ。祖父母の家にいつもあってよく食べたが、甘いだけのパンという感じがしてあまり好きではなかった。また食感についても、不自然に柔らかいものはどうも苦手。そんな訳で自分で買うことはほぼない。(今ではマーラーカオみたいな蒸しパンもスーパーで売られているらしいが、買わなくなって久しいため最近の事情についてはよく知らない。)
私の思う蒸しパンとは一線を画すマーラーカオ。大きな違いは「卵」「油(バター)」が入っているか否か、ってとこだろうか。あっさりした従来の蒸しパンに、ほどよい重厚感がプラスされる。
今回のレシピは表紙がかわいらしいこちらを参照
実はなかしましほさんの同レシピがネットにも載っている。
ほぼ日刊イトイ新聞 - なかしましほさんのちいさなレシピを1ダース。
そもそもこっちのサイトが先で、後に編集したり追加してできたのが上記の本らしい。糸井さんのことも好きだから、このコラボはうれしい。
サイトはなかしましほさんの連載で12のお菓子レシピを公開している。なお続編「かえってきた!ちいさなレシピを1ダース。」もあるので、合計24のレシピは無料で楽しめる。私もなかしましほさんレシピで初めて作ったのはこのサイトだった。
厳密にはネットと本でレシピは微妙に違っていて、ネットの方が若干シンプル。だから元々作りやすいなかしましほさんのもっと易しいバージョンて感じ。初心者にはうれしいかもしれない。
今回は本の方を見た。
まずは蒸し器を引っ張り出す。なかなかの年代物でレトロな柄がお気に入り。
卵を白身と黄身に分けて泡立てる。ここがポイントで、ベーキングパウダーも使いつつ白身も泡立てるので、ベーキングパウダーオンリーのものよりややふんわりする。
きび砂糖、菜種油、醤油、練乳、豆乳を次々混ぜる。醤油と練乳ってのがおもしろい。なかしましほさんオリジナルかな? これでコクが出る。
最初から全ての材料を量っておいておくのではなく、作りながら直接入れたりもする。作りかけのボウルごと量りの上に乗せて練乳をしぼったり。
そうそう、写真にあるのがいつも使う泡だて器。幾重にもなったコイル状のワイヤーが手早く空気を混ぜ込むので、白身を泡立てるときはこれを使う(前回は間違って違うやつを使ってしまった)。
今回はグラタン皿にクッキングシートを敷いてタネを流し、刻んだナッツ4種類とレーズンを上からパラパラと散らした。適当に1つかみ分くらいの量にしたらいっぱいになった。
グラタン皿からあふれる勢いだったのでちょっと心配だったが、まあいいかということで沸騰した蒸し器へ。
約20分蒸したら出来上がり。
今日は中華っぽい色合いの九谷に乗せてみた。
横に添えているのはバリバリ日本の緑茶
卵を使った上に、赤砂糖とも言われるきび砂糖(ブラウンシュガーも一緒らしい)や、少量だけど醤油も入れたことにより色が濃い。店で食べたやつはもっと鮮やかな黄色だったが、こちらは茶色に近い。
もっちり濃厚な味わい。小さい一切れでも満足。
ナッツとドライフルーツをやたら使ってしまう傾向があってそれはそれで悪くないが、マーラーカオに関しては何も入れないプレーンな味がけっこう好きかも。
濃いめの緑茶との相性も良かった。