バナナが大量にあったのでまたバナナケーキを作った。
でも今日は前の2つとまた違う。
これまでのバナナケーキ
チョコバナナケーキ - おやつをつくるやつ
酵母バナナケーキ - おやつをつくるやつ
(過去記事を探してみたら、一番シンプルなレシピのバナナケーキはまだ作っていなかった)
通常のバナナケーキは、基本のパウンドケーキの生地にバナナのみか、せいぜいクルミが入る程度なのだが、なかしましほさんの本に変わりダネが載っている。
中に入れるのはこちら。
薄力粉、全粒粉、クルミ、ココナッツファイン、アーモンドプードル、コーヒー。
ココナッツファインというのは、ココナッツの果肉を細かくしたもので、アーモンドプードルはおなじみアーモンドの粉末。
バナナケーキとしては珍しいものの、アーモンドプードルを入れるケーキは他にもいくつかある。しかしココナッツファインとコーヒーというのは見たことがない(それぞれ単体ならあるけど、この組み合わせでバナナケーキというのは初)。さすがにどんな味か想像がつかなかったので、今まで敬遠してきた。
でもせっかくだから新しいのを試してみようじゃないか。
バナナは中に入れるのとトッピング用で3本を使用。
うち2.5本はフォークでつぶす。
卵とてんさい糖を入れて湯せんで泡立てる。
てんさい糖は粒が大きいので溶けにくい
なかしましほさんはお菓子の種類によって砂糖を使い分けるのだが、こういったケーキではほとんど「きび砂糖」を使っている。なのになぜ今回はてんさい糖を使っているのか? 本では特に触れられていなかったが、コクのある具材が多数入っているので、きび砂糖よりさっぱりした甘さのてんさい糖にしたのかなと予想する。
「ひと肌まで温まったらボウルを湯から外してさらに混ぜ、生地をすくって垂らしたときにリボン状に折り重なるように落ちたらOK」
――と、湯せんで卵を泡立てる工程は大抵のレシピ本でこのように書かれているが、私の場合はあまり細かいことにはこだわらず、見た目とボウルを触った感じの温度から適当に判断している。長年の勘といえば聞こえはいいが、必ずしも成功していない。
次に、菜種油とコーヒーを入れる。写真左はインスタントコーヒーを湯で溶かしたものに豆乳を加えたもの。
バナナも入れて混ざったら薄力粉、全粒粉、アーモンドプードルをふるって入れて、さらにくるみとココナッツファインも入れて混ぜる。
生地が重い
飾り用にスライスバナナを乗せたらオーブンへ。
珍しく円形のケーキ型を使用してみた
完成。
円形のケーキはなんだかテンションが上がる
さて、ドキドキの味見。全粒粉にバナナにアーモンドプードルにココナッツファインと生地に混ぜ込んだ具材が多いので、予想どおりずっしりくる。ざらざらした舌触りはココナッツファインかな? 味については想定外だった。ココナッツの風味も控え目だしコーヒーは入っていると言われても分からないかも。もっとそれぞれの具材が主張してくるのかと思っていた。コーヒーを入れる理由について「甘さをぎゅっと引き締めてくれる」と本にあったので、なるほどと納得。コーヒーもココナッツもアーモンドプードルも、脇役として入れているのね。
45°くらいに切ったかけらで朝ごはん替わりになりそうなくらい、栄養、ボリューム共に満点。