今日は確定申告の準備で疲れた。甘いものを食べなければ。
事務処理はできる方なのだが、役所に提出する書類だけは嫌いだ。
めんどくさいし意味がよくわからないのでイライラする。始めたらすぐ終わるんだけどね。
ということで確定申告の書類作成がひと段落したので、頭を切り替えてお菓子づくり。
先日から借りている本を眺めるのが楽しい。いろいろ作りたくてそわそわしている。
先日も書いたが、なかしましほさんの作るお菓子と似ている。
使う材料が植物油ベースというのが一致していて、ほかにもきび砂糖、はちみつ、メープルシロップ を甘味に使ったり、使う材料数が少ないところも。だからよく見ると、ほぼ同じレシピもたまにある。普通の料理でも言えることだが、よほど画期的な発見でもない限り、相性のいい食材の組み合わせは大体決まっているものだと思う。でも微妙な分量だったり手順の違いがあって、私の場合は「なぜこの料理家さんはこの分量にしたのか?」という本には書かれていない料理哲学みたいなところが気になる。プロじゃあるまいしそこそこおいしければ何でもいいといえばそうなんだけど、趣味だとしても食材と真剣に向きあって損はない。ついでに同じ料理家をひたすら繰り返し作っていると、その人の心が何となく分かったりして面白い。
今回見つけたのは吉川さん本の「メープルココナッツクッキー」。なかしましほさんの「黒糖ココナッツクッキー」と似ていた。
そして、前回カボチャタルトを作ったときに容器にあけたメープルシロップがその後使われずに残っていたので、それを使ってしまいたい。ちょうどココナッツも半端な量が残っていたのでそれも使い切ることにしよう。
ずっと余ってるメープルシロップ
2つの本を見比べて適当に作った。
<材料>
ココナッツファイン(ココナッツの果肉の細かいやつ) 35㌘
全粒粉 40㌘
薄力粉 65㌘
塩 少々
菜種油 大さじ2
メープルシロップ 大さじ2
水(必要に応じて)適量
今回はココナッツファインがちょうど35㌘しかなかった。そして、ココナッツファインと全粒粉と薄力粉合わせて140㌘にしたいと思い、このような分量になった。
メープルシロップは大さじ2で済めばそれに越したことはないのだが、ぽろぽろと崩れるので水を小さじ1ほど足した。
ココナッツファイン、全粒粉、薄力粉、塩
菜種油を入れて
ぐるぐる混ぜ、メープルシロップを入れて混ぜ、まとまらないので水を足して塊にする。
ギリギリまとまる
これをラップに包んで直方体に成形して冷凍庫で30分ほど休ませて少し固める。
常温だとすぐに崩れるが、冷凍庫に長時間入れていると固くなりすぎて包丁が入らない。あと、菜種油の生地は長時間寝かせるのに向いていないらしい。
スライスして天板に並べる。大体はうまく切れているが、多少固めたとしても崩れやすい生地なので、丁寧に包丁を入れないといけない。油や水分を大目に入れると、生地の固さも安定するし味にも大きな違いはないのだが、このギリギリにこだわりたい。少しでも余分なものをそぎ落とした方がいいものができると思うし、混ぜ方がうまくなれば少量でも十分にまとまる可能性もある。自分の力量次第でカバーできるものはできるだけ妥協したくない。
170℃のオーブンで20分ちょい焼く。
今日は暖かいので窓を開けていたら2階までにおいが漂ってきた。ココナッツとメープルシロップとはっきり分かる。オーブンに入れて別のことをしたりして、そのまま忘れて焦げさせたりすることがたまにあるのだが、今日はこの匂いで焼き加減がわかってよかった。
完成。
この手のクッキー(アイスボックスクッキーまたはスライスクッキー)は、過去記事でいうと、抹茶クッキーとかチャイクッキーとかがそれ。
チャイクッキー - おやつをつくるやつ
抹茶のぐるぐるクッキー - おやつをつくるやつ
ちんすこうやショートブレッドほどではないが、1㌢弱とけっこうぶ厚いので”ボリボリ”とせんべいみたいな食感になる。そう、けっこう固い。しかし失敗ではなく菜種油のクッキーは仕上がりが固く、それが魅力だったりする。ココナッツの分量が大目なので、味が濃い。メープルのみの甘さが優しく広がるーーが、また甘さ控えすぎた感もあり。もうちょい多くしてもよかった。
昨日(2月24日)に元だね(約90㌘)と放置していた中だね(約90㌘)に粉150㌘、水75㏄を追加して1つにまとめる。そこから150㌘は中だねに使うため30度で5時間発酵させたのちに冷蔵保存、それ以外は元だねとして冷蔵庫に直行させた。
こねた直後の中だね(左・約150㌘)と元だね(250㌘)