おやつく日記(旧:おやつをつくるやつ)

ひまさえあえば、ていねいにくらす

ユズケーキ ~外仕事の休憩おやつ~

昼の日差しが少し暑い日、外で働く作業員さんに差し入れ。

 

うちでちょっとした工事みたいなのが始まった。請け負ってくれたのは親の知り合いの人らしい。じゃあ、休憩中のおやつでも作ろうかな。

ずっと外にいるしこの日はけっこう暑かったので、甘いお菓子よりポテチとか塩系がいいんじゃないかなと思いつつ、塩系お菓子は得意とするところではない。じゃあ、少しでも爽やかな気分になるものを、とすぐに浮かんだのが「レモンケーキ」。

まいにち食べたい“ごはんのような“ケーキとマフィンの本

まいにち食べたい“ごはんのような“ケーキとマフィンの本

 

 うちにはユズ酢(果汁)があるので「柚子ケーキ」にする。

 

まず卵白泡立て。別立ては久しぶりな気がする。砂糖を入れるともったりする。

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卵黄、油、豆乳、ユズ酢を入れてまぜまぜ。

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レモン汁の代わりにずっと使ってきたユズ酢ももうなくなりそう。このユズ酢がなくなったらもう手に入らないんだよなあ。さみしい。どこかの過去記事で書いたが、年老いたおばあちゃんが山から自家製ユズ酢を持ってきてくれていたのが、高齢のため昨年で廃止したのでした。

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粉とポピーシードを入れてまぜまぜ。ほんとはレモンの皮も入れるんだけどあいにくユズの皮はないので省略。

このポピーシード、このレモン(ユズ)ケーキを焼くためだけに買ったので全く減らない。パンとかに使えばいいんだろうが、毎回忘れる。今度消費レシピつくらなきゃ。

型に流して焼いたら完成。

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今回は焼きすぎず

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表面に切りくずがいっぱいついちゃった

皮を入れていないので香は弱いけど、爽やかな酸味が少しだけ広がる。なんか酸っぱいの入ってるのかな? ってかろうじて気づく程度。ただそれだけでも、結構さっぱりしている気がする。砂糖は分量通り入れたはずだが、かなり甘さ控えめに思えた。ギリギリ甘いお菓子、って感じ。
写真は父があけた日本酒のビンがブルーできれいだったのでラベルをはがして、お向かいさんからもらったクロッカス(だっけ?)をさしたのを横に置いた。なんかきれい。
ユズの爽やかな感じとあってるね。

私は家に引きこもったまま、母が現場の人たちに差し入れ。甘いものはどうかなあと心配していたが、作業員さんは甘党とのこと。お世辞もあるだろうが、おいしいと食べてくれたらしい。

 翌日はマーラーカオを作った。気取らず、でもおいしい、ついでにおなかにたまる。差し入れにはちょうどいいんじゃないかなと思って。先日も作ったばかりなので慣れたものだ。ただ、倍量作って大きい型で蒸したら、中心部が少し生のままだった。

失敗作は人にはあげない主義。なので、差し入れは中止するつもりでいたが、母はこだわらないらしい。どうしても持っていこうとするので、なら私が作ったんではないということにして、と約束して持って行ってもらった。がしかし、みんな私が作っただろうというのはわかっているはず。おいしいと言ってくれたらしいが、やっぱやめときゃよかったと激しく後悔した。他人がどう思うかは問題ではなく、自分のポリシーを曲げる必要はなかった。これまでも自分が満足いかないものを自分の意思に反して人にプレゼントしたことが何度かあり、そのたびに怒りや罪悪感や後悔にさいなまれてきたので、今後は一切やめることにしよう。そう誓ったのだった。――何の話だ。

 

話をもとに戻す。マーラーカオを作った日はみんなのおひるごはんにカレーもふるまった。私は相変わらず奥に引っ込んでいたが、隣の部屋では楽しそうな会話が聞こえてくる。お金を払って淡々と仕事をしてもらい、淡々と仕事をして帰っていくような光景が当たり前になった時代で、なんか懐かしい雰囲気だなあと思った(別にそういう時代をよく知っているわけでもないけど)。全員が楽しんだかは分からないが、こうやって打ち解けるのは悪くない。あと少し工事は続く。お菓子や昼食を作るのは大変なのでどうするかは分からないけど、最後までお互い気持ちよく仕事ができたらいいと思う。