余っていたカボチャペーストで作った。
先日、タルトを作った際に余ったカボチャペースト。サラダとかに適当に使ってもよかったが、手間のかかる裏ごしまでしたのでお菓子に使うことにした。
カボチャのタルト(試作) - おやつをつくるやつ
ただ、どのレシピもだいたい300㌘以上は必要なのにあと114㌘しかない。
レシピを半量くらいにして作るかーということで家にある絶版のレシピ本から「さつまいもスフレ」を参考にしつつ、カボチャを使った少量バージョンを考えた。
<材料>ココット型5個分
カボチャ(裏ごしして)114㌘
卵Lサイズ 1個
砂糖 25㌘
薄力粉 10㌘
豆乳 大さじ3
菜種油 大さじ1
ミカンの皮 少々
レーズン 適量
カボチャの種 適量
※細かい数字、卵のサイズは家にあった分なので適当
①カボチャに豆乳と菜種油を入れてヘラで混ぜる。泡だて器の方が混ぜやすかったかも。
黄色が美しいカボチャに黄色い菜種油を
②卵黄を入れてまぜる。
またしても黄色×黄色 実に鮮やか
③薄力粉をふるい入れて混ぜる。
④みかんの皮のすりおろしorみじん切りを加える。
本の「さつまいもスフレ」ではレモンの皮とあったが、ご近所さんからもらったみかんの皮を乾燥させたのがあったのでそれを使った。こないだ借りたウーウェンさんの本で知ったのだが、みかんの皮は「陳皮」という立派な食材であり漢方らしい。これに砂糖を加えて煮たらオレンジピールになるわけだが、新鮮な皮があるのならピールにしなくても使えばいい。甘く煮る理由は甘味をつけるのと保存のためだと思うが、乾燥させれば保存できるし、香りづけとして使うなら乾燥させたもので十分。料理で使わないなら風呂に入れてもよし。
そして黄色 イエロースフレと命名しよう
④別のボウルにメレンゲと砂糖を泡立てる。
砂糖を数回に分けて加えてピンとツノが立つまで、ね
⑤メレンゲとカボチャ生地を合わせる。
最初にカボチャ生地にメレンゲ1すくい分を入れて混ぜてなじませたものを、メレンゲのボウルに加えてさっくり混ぜ合わせる。
⑥レーズンを加えて混ぜる。
家にあったので思いつきで1つかみぐらい入れてみた。
⑦ココット型にパラフィン紙を敷いて生地を流し、炒った種をぱらぱら散らす。
これもカボチャの種がせっかくあるので思いつきでやってみた。
黄色と緑がいい感じ
⑧オーブンにお湯を入れて170℃で30分ほど焼く。
スフレって蒸し焼きにするらしい 湯が少ないように見えるけど溝にけっこう溜まっている
窓越しのスフレ 膨らむ膨らむ
スフレを作るときは、温度が下がって気泡が小さくなって縮んでしまうのを防ぐため、途中でオーブンの扉を開けちゃダメ。スポンジケーキなどメレンゲで膨らませるお菓子は基本的にそういわれている。しかしうちのオーブンは庫内温度にムラがあるので、途中で入れ替えたい。これまでもメレンゲのお菓子は多数作っていて、あまり気にせずに途中で扉を開けていたのだが、今回はいつもと違うことがあった。薄力粉の割合が少ないのだ。これは私の想像だが、薄力粉が少ないとメレンゲの泡が不安定なのでいつものケーキより温度に敏感ではないか? テレビのグルメバラエティで見たスフレ専門店は出来立て数分以内に食べてもらうと言っていたのも気になる。泡がつぶれやすいのは間違いなさそうだ。
開けないに越したことはないが、開けたいならどうする? まず外気に触れる時間を極力短くすること。そして、ある程度生地の温度が上がって気泡が安定するギリギリの時間まで我慢する。これでどうだろう? ということで20分弱くらいのところで、ささっと開けて入れ替えた。
出来上がり。
ふんわり やったー
いい匂いにつられて見にきた母親は「わーマフィンだー」という。「違う、スフレやスフレ!」と訂正すると「すふれ?」とポカンとしていた。ま、スフレなんてハイカラなもんわからんだろうな。
出来立てを割ってみる。
カボチャの香りもふんわり漂う。見た目は普通のスポンジケーキだが、手にもつとフルフルと揺れる。粉が少なく、ほぼカボチャと卵、豆乳なのでそうなる。口に入れると違いは明らか。ふわっと滑らかに溶けていく。うーん幸せ。
いつも通り甘さ控えめなのだが、少しだけ入っているレーズンの強い甘味がいいアクセントになっていた。ヨーロッパの貴族とか食べてそうな繊細なお菓子。でもイエローサブマリンを聞きながら食べましょう。
そうそう、時間がたつとみるみるしぼんでシワシワになってしまったので、出来立てが一番おすすめ。