新年度一発目はカボチャプリン。
家にカボチャがあったので使うことにした。
おやつにピッタリな食材。しかし茹でたり蒸したり、そして裏ごしたりと面倒な食材。前回のカボチャスフレの手間を思うと一瞬迷う。でもまあ……たまにはいいか。
カボチャのイエロースフレ(試作) - おやつをつくるやつ
スフレとタルトも作ったからケーキ系とは違うものを――と一番に思いついたのがカボチャプリン。作ったことはないけど、ケーキ屋とかバイキングとかでよく見かけるので知っている。
一応手持ちの本を調べてみるか、と見てみると、いつもの本に載っていた。
身近なところにありました
レッツクッキング
使ったカボチャはこちら。
カボチャって今が旬だっけ? と後程、買ってきた母に聞くと「国産じゃないもん。オマーンやったかな」と返事が。オマーン? ニュージーランドじゃなくて? 絶対適当やろ。
レシピでは茹でるのだが、うまみを凝縮できそうな蒸しでいく。うちの簡易蒸し器具を使う。
フジツボみたいなやつを開いて鍋にセットすると、
あら簡単、蒸し器の出来上がり。
鍋のサイズに合うので便利。底が浅いので入れられる湯の量が少ないのがデメリットだけど、少量を蒸すのには重宝している。
ちょっと大きく切りすぎたカボチャ
お湯が沸騰したらカボチャを並べて強火で15~20分くらい。竹串を刺してすっと通ったら火からおろす。
その横でカラメルづくり。前回の失敗があるので今度こそやったる、と気合が入る。
カラメル&シナモンビスケット ~しっかり焦がして~ - おやつをつくるやつ
小なべに砂糖と水を入れて、
きび砂糖が足りなかったので普通の上白糖とブレンド
中火でぶくぶく。
前回のレシピにもあった「煙が出るくらい」煮詰めるというのが分からない。匂いでわかるかなと鼻を近づけるが全然分からない。横からカボチャの匂いがするし熱いし。色が濃くなったように見えるが、そもそもきび砂糖が茶色いので変化量もよく分からん。うー……もうエエやろ! と火をとめてお湯を注ぐ。ジュッ、パチパチ。と高温のカラメルに低温(といっても沸騰している)の水を入れるとこうなる。子どもの頃、これが恐怖だった。
でーどうだっけ。と本を見ると「すぐに容器に流す」とあり慌てて準備。
今回はグラタン皿を使う。
なんじゃこりゃ
流すうちにみるみる固まって、飴になってしまった。ボロボロしているのは鍋からこそげとった飴。見栄え悪……やんなっちゃう。でも飴になるってことはカラメルじゃないってこと?
熱を加えて七変化|砂糖と調理の科学|精糖工業会
何度か紹介しているこちらのサイト。後で見てみたら、私が作ったのは165℃のべっこう飴~180℃のカラメルソースってとこか。このサイトでは「カラメルソースはプリンに使う」とあるが、私の参考レシピ本ではこのサイトでいう「カラメル」まで煮詰める必要があったのかな? と思う。どちらでもおいしくできるとは思うけど、苦みがほしかったんだよね。
カラメルづくりは難しい。コツはビビらないことか。機会があれば次こそ――。
(19.4.10追記 カラメルビスケットの時とほぼ同じことを書いていた。学習してない……)
そうこうしているうちにカボチャ蒸しあがり。
いいお色に変わりました
でもちょっと色が薄いような? 味見してみても、カボチャの甘さは控えめで少し水っぽさを感じた。海外産だからかな。
皮を取ってすりこ木でなめらかになるまでつぶしたら、泡だて器に持ち替えて砂糖と豆乳を追加してぐるぐる。甘さが足りないのでハチミツも入れてやった。
卵を入れてザルでこしたらプリン液の完成。
レシピを見ながら作ったが、カボチャの量は2倍くらい入れているし、ココナッツミルクとあるのを豆乳にしたり、砂糖や卵の量を変えたりハチミツを加えたりと、けっこうアドリブ(?)入れているので、うまくできるか少し心配。
グラタン皿に流したが大幅に余ったので(そりゃそうだ)ココット型にも入れて蒸し焼き。
はい完成。
一部、飴の塊があったけどもカラメルソースはそれらしくできていた。
秋を感じる美しい色合い。春だけど。
さて分量めちゃくちゃなので少々不安もありつつ一口。カボチャ率が高く、舌触りは牛乳オンリーのものよりざらざらしていて味は濃厚。適当に調整した糖分も甘すぎずさっぱりしすぎず、ちょうどよく仕上がっておりました。プリン自体ひさびさに作ったので新鮮だった。
どこかに出かけていた母が帰宅。「あらー? カボチャの煮つけしようと思ってたけど。代わりにちょうどいいわ」って意味不明。