甥っこ3歳向けおやつとして。
また遠方の兄が出張で来る。近やたらと多く、今月2回目。
こないだはバナナケーキを作った。去年、初めて私のバナナケーキを甥に食べさせたら気に入ってくれたので、毎回作っている。ただしレシピは微妙にいつも違っていて、卵で膨らませるもの、ベーキングパウダーで膨らませるものなどその時の気分で変わる。先日は初めて酵母を使ってみた。
酵母バナナケーキ - おやつをつくるやつ
もちろんおいしく食べてくれただろうと思っていた。
しかし、数日前に兄から出張でうちに来るという連絡と共に私への伝言で真実を知ることになった。「こないだのバナナケーキ、クルミが入ってたやろ。Y(甥)が苦いって言って食べなかった」。Yはアレルギーなどがなくナッツもいけると聞いたので、前回初めてクルミを入れてみたというのに(兄よ、あんたが大丈夫って言ったから作ったんだよ)。体質がOKでも味覚的にNGなことは計算していなかった。がっくり……。
今回もいつも通りバナナケーキでもいいんだけど、無難なやつばっかり作るのはつまらない。ついでに、同じレシピを何回もブログに載せるのもどうかなという大人の事情もあり変更することにした。
ということでこちらからリンゴケーキを選択。
うちに来る子どもたちがバナナをうれしそうに食べる姿はよく見かけるがリンゴはない。単純にバナナはよく目につくところに置いてあるからだけかもしれないが、普段の好みまで把握していないのでちょっと自信がない。でもリンゴも好きだよね?
リンゴ。久々に触った
私自身はフルーツを使ったお菓子は面倒なこともあってバナナ以外はほとんど作らない。が誰かのためならやる気になるもんです。
まずはリンゴの甘煮を作る。レシピにはリンゴ2個を使って完成後の甘煮の分量250㌘とあるのだが、そもそもリンゴの重さってどのくらいなのかと疑問に思い量ってみた。
315㌘
もう1個が285㌘だったので、農協などの規定で300±15㌘とか決まっているんだろうか。たぶんスーパーに並んでる野菜とか果物は重さの目安が決まってるだろう。均一に作るってすごいなというのと、不自然なことをしているのかないう複雑な思いが交差した。
半分に切ると蜜がすごい。
昔のリンゴ(値段普通のやつ)ってこんなに蜜あったっけ
本によると皮を残したら色がつくとあったので、やってみることにした。でも皮が固くて甥がまた食べなかったら嫌だから少しだけ。
これでどうだろう?
イチョウ切りにして鍋に砂糖と水を入れて煮る。
皮の色がきれい
コトコト煮ると果汁が出てくる。
冬のリンゴは水分が多い(たぶん)
10~15分弱火、あとはちょっと強めて水分を飛ばすと出来上がり。また量ってみる。
418㌘
リンゴ2個と水と砂糖で670㌘くらいだったから、約63㌫まで減った。
皮の色はついていないらしい。少なすぎて意味なかったか。
レシピにはなかったのだが、酸味がほしかったので柚子酢(レモン汁の代用)を取り出す。と、ここで甥のことがまた浮かぶ。酸っぱいとか言って食べなかったりして。でも私は酸味がある方が好きだし、そこまで媚びる必要はない、と自分に言い聞かせて入れた。心配しなくても普通に気に入るかもしれないしね。
今日も卵を湯せんで共立てして菜種油を投入後、ここでリンゴの甘煮を入れる。
沈みゆくリンゴ
最後に粉を混ぜて型に流して焼く。リンゴが入っているおかげで、いつもに比べて生地がかなり重かった。
後で平らにならした
完成。
割れ目からリンゴがのぞく
リンゴぎっしり
リンゴ率がすんごい高いケーキ。でもってリンゴの甘煮のおかげで、いつもより水分が多く生地もしっとりしている。酸味をそこそこ感じるのは柚子酢のおかげか。ケーキの生地自体は、いつも作るケーキとほぼ同じ材料に作り方なのだが、まったく別物に感じた。
さて甥っ子は気に入るだろうか。それだけが気がかりだ。しかし、兄は私がこれだけ気にしている問題に興味がないため、いつも結果を教えてくれない。(今回、直前に連絡してきて教えてくれた理由は、”次はクルミを入れるな”と言いたかっただけだと思う)